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イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について  作者: のびろう。
第6章 イケボ男子とお嬢様V?ドキドキ即興コラボ朗読劇!

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『そして伝説(の黒歴史)へ――配信後、コウ爆散』

「では……最後に、視聴者のみなさんへ“イケボで囁く一言”を贈ろう」


ルイの優雅な声が、配信の終わりを告げる。

画面のコメント欄は期待に満ち、爆速で流れ続ける。


\来たぞ来たぞ来たぞおおおおおお/

\心臓準備OK/

\息止める準備完了!/

\世界が止まる……/

\さあ、殺してくれ……(語彙力)/


最初は月詠ルイから。


ルイ:「……君が笑ってくれるなら、それだけでいい」


低く、甘く、優しい声。

まるで本当に耳元で囁かれたかのようなリアルな空気感に、コメント欄は即・爆発。


\しんだ/

\推し増えた……尊い……/

\声の包容力やばい/

\耳が幸せってこういうことかよ……/

\ルイ様結婚してくれ(錯乱)/


続いて、ひよこまる――いや、天城ひよりが操る、配信界の暴走機関車。


ひよこまる:「ねぇ……ずっと、私だけ見てて?」


少女らしい甘さに、“絶妙な色気”を滲ませた一言。

可愛いとセクシーの狭間を撃ち抜かれた視聴者たちは、なす術なく崩れ落ちる。


\何その声!?/

\ガチのアイドルボイスかよ……/

\さっきまで暴走してたのにこの落差www/

\やっぱひよこまるは天才だわ……/

\中の人、絶対プロ……(震)/


そして――トリを飾るのは、レイ=アマギ(天城コウ)。

彼の口元には、苦笑とも悲鳴とも取れる微妙な笑みが浮かんでいた。


(この流れで俺に締めさせる!? あいつら、鬼か!?)


だが、逃げるわけにもいかない。

コウはマイクをそっと握り、静かに、低く、囁いた。


レイ:「……オレ、台本読んでませんから」


\wwwwwwwwwwwwww/

\やっぱりかーいwwww/

\最高のオチすぎるwwwww/

\真のヒロインはコウくんだったwwww/

\これぞ神回、いや伝説回wwww/


爆笑の渦とともに、朗読劇配信は幕を下ろした。


──数分後、LinkLive事務所・会議室。


コウは椅子に座り、虚ろな目で天井を見上げていた。


「……もう……全部、夢だったことにしよう……」


その隣で、月詠ルイはコーヒーを啜りながら、ケロッとした顔。


「楽しかったねー♪ いやぁ、即興ってやっぱりライブ感あっていいよね」


「地獄だったわ……」


そこに、ドアをバンッ!と開けて現れる神代カオル。


「はい、全員集合ー! バズりましたー! でもギリでしたー! 次からは台本、守ろうか?」


コウ:「むしろ、なんで今回守ってる前提だったんですか……」


ひより(ひよこまる):「えへへー♪ でも、すっごく楽しかったよ! これが、妹の愛ってやつです♡」


ピースサインを決めながら無邪気に笑う義妹。

その笑顔が――一番恐ろしい、とコウは確信した。


「頼むから、もうちょっと理性持って生きてくれ……」


そのとき。


「……それはこっちのセリフだよ」


ふいに後ろから聞こえた、女性の低い声。

振り返ると、入口には黒髪に赤いヘッドホン――不知火 夜々が、腕を組んで立っていた。


「……レイくん。すごく楽しそうだったわね?」


「ひ、夜々さん……! いえ、これはその、即興で、で、でもあのっ――!」


夜々はにこりと笑うが、その笑顔の奥には“氷点下の静けさ”があった。


「ふぅん……まぁ、盛り上がってたわよ。うん、“今までで一番楽しそう”だったわよね?」


\To Be Continued.../

――いや、続くのかこの地獄!?


コウの、胃と黒歴史に刻まれる一夜は、

間違いなく“伝説”となって、V界隈に名を刻むことになるのだった――

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