人生×僕=
●一本調子な点が薄れ、「聴きやすく」なったロックアルバム。
【収録曲】
1.Introduction ~Where idiot should go~
2.Ending Story??
3.ONION!
4.The Beginning
5.Clock Strikes
6.Be the light
7.Nothing Helps
8.Juvenile
9.All Mine
10.Smiling down
11.Deeper Deeper
12.69
13.the same as...
ONE OK ROCKが2013年にリリースしたアルバム。前作『残響リファレンス』でチャート2位を獲得し、さらに注目を浴びることになった彼らですが、そんなリスナーの期待に明確に応えるかのように、今作も非常に「分かりやすい」ロックサウンドを聴かせてくれます。特に、『Clock Strikes』はスケール感抜群で、良い意味での「大物感」というものを受け取れるのではないのでしょうか。
また、中盤以降になると、色々と変化を付けた曲が増えてくるのも興味深いところ。『Be the light』『All Mine』は洋楽色の強いバラードになっていますし、『Juvenile』はメリハリを上手く付けた展開が印象的。『Deeper Deeper』は最後のサビ前でテンポが遅くなるのが面白いですし、『69』は曲の大部分が「語り」で構成されています。その影響か、前作まで感じられた「一本調子」な点が程良く薄まったように感じられました。
「瞬間的なインパクト」に関しては前作に一歩譲るところがありますが、その代わりに、ある種の「聴きやすさ」が増した本作。全13曲とそれなりのボリュームを持ちながらも、飽きずに聴き進められるアルバムになっていると思います。
評価:★★★★★