表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/101

第99話 魔族との激闘

魔族の存在を知ったジンは<タブレット>の【GOD】の助けもあり、魔族が潜んでいる場所を割り出し、順番に討伐を初めて、シルコレア帝国のカラクロム山の3人やプロレジア帝国の”北壁のダンジョン”の最下層の魔族を葬った。


次に向かう場所は、同じくプロレジア帝国のローレルの森林の地下洞窟にいると思われる3人の魔族だ。


アゼルの街からローレルの街まで街道を『空飛ぶ車』で1泊2日の旅になる。


途中最北端の街カルセイに以前泊まった”北の街角”(第48話)に1泊してローレルに向かうことにした。


ダブルの部屋一部屋とシングルの部屋一部屋で銀貨1枚と銅貨50枚を出して宿に入った。


イリーナとシャワーを浴びてヒューイと3人で夕食を食べに降りていく。


この宿は冒険者ギルドから近いので泊まり客も殆どが冒険者で商人の姿はチラホラしか認められない。


美人2人とジンのグループは冒険者たちの中ではやたら目立つ。


イリーナはエールを頼み、ジンとヒューイは果実ジュースにした。

マナバイソンのステーキでジンとヒューイが追加で更に1枚追加して満足して2階に上がって、3人でアメリカンコーヒーとケーキを食べゆっくりした。


「パパ、この街でイザベラさんが『マジックスピア』を買ったの覚えている?


「勿論、『魔法の槍』が金貨30枚とえらく安く手に入ったよな」


「あら、イザベラの『マジックスピア』はこの街で手に入れたの?」


「ああ、そうなんだよ。ここの辺境伯とも知り合いになって結構思い出のある街なんだ。ゆっくりしたいがローレルの魔族が気になるから、明日の朝食を食べたらすぐに立つけどね」


ヒューイがケーキを食べ終わって、自分の部屋に戻り、ルイとロン相手にじゃれあって寝た。


イリーナとジンもそこそこ愛し合って早めに寝て翌朝を迎えた。


朝食を食べ終えて『空飛ぶ車』でローレルに向かう。


途中、寒い地方に多いノースウルフの群れ20匹に襲われる。

通常のグリーンウルフやファングウルフより一回り大きく、分厚い体毛に覆われて通常の剣ではなかなか切れない。


通常の冒険者は火炎系の魔法を使って倒すのだが、そうすると貴重な毛皮が無駄になる。


北端能古地方では、ノースウルフの暖かい毛皮の需要は高いのだ。


「ロン、ルイ、火炎系の魔法はダメだからここはアレンとヒューイに任せなさい」とジンが指示し、2匹はジンとイリーナの脇でおとなしくしている。


アレンがミスリル製『魔剣四属性剣』で首を簡単に切り落としていく。

魔剣だからこそできる技だ!


ヒューイも華麗に舞う様に剣を振るい、二人で20頭を討ち取り回収した。


暫く進むと今度はフォレストボア3頭が突進してくるも、アレンが首を一瞬で切り落として、3頭を葬り、回収した。


3時ごろローレルの街に入り、冒険者ギルドにノースウルフの20頭とフォレストボア3頭を納品して、金貨22枚と銀貨75枚をカードに入れてもらった。


「イリーナ、ノースウルフってかなり高く毛皮が取引されるんだね」


「そうよ、この地は冬の寒さはかなり厳しくノースウルフの暖かい毛皮はすごく高価に買い取ってくれるわよ」


思ったよりかなり高額な買取で驚いたジンはご機嫌になり、少しレベルの高い宿に入った。


”カニ御殿”という宿で名前からして夕食はカニづくしか?と期待するジン。


ダブルの部屋にはお風呂もついていて、広くゆったりだ。


夕食まで二人で少し仮眠して、3人で階下の食堂に向かった。


流石に高級宿になると冒険者はごくわずかで、殆どが商人や貴族の関係者だ。


冒険者もランクがBランク以上の宿泊しか泊まらないだろう。


ジンが予想した通り、夕食は北の海で獲れるカニづくしでイリーナもヒューイもカ二を堪能して満足したようだ。


肉付きのヒューイが珍しく「パパ、カニって美味しいんだね!私好きだわ」


「俺も、カニは好きだよ」


3人とも夕食に大満足で2階の部屋に戻り、ロン、ルイを交えて明日の作戦を練った。


場所はローレルの街を出て2キロほど北に向かった海岸線にまで届く大森林の中心部に有る洞窟に3体の魔族がいることがわかっている。


洞窟の大きさにもよるが、狭いと一人一人入っていき、相手に悟られない様にいくには【隠蔽】を全員にかけて『殺気』を消して近づく必要が有る。


先頭にロンに行ってもらい、アレンが続き、ヒューイとジン、ルイ、イリーナの順番で入るのがいいだろうと決めた。


もし、幅があれば、ロンとアレンが二人並んで次にヒューイとルイ、イリーナとジンの順で行くことにした。


ヒューイとロン、ルイが部屋に戻り、ジンとイリーナが抱き合って寝た。


翌朝、カニのスープにパンとオークの照り焼きで朝食を済ませ、街の門をでて魔族が潜む森に各自が【身体強化】をかけて数分で着き、強化をそのまま掛けながら、【隠蔽】を入り口よりして、『殺気』を消して森の奥へと入って行く。


ジンが【サーチ】を掛けながら、念話でロンに洞窟の位置を教えながら目的の洞窟まで来た。


洞窟は思ったより大きく大人3人がゆうに通れる広さだ。


[アレン、ロンここからは全て念話で声を出さずに行くからね、ロンは特にうなり声は魔族と対面するまで禁止だよ、わかったね]


ゆっくり赤外線暗カメラ付きの目を持つロンがゆっくり入って、いくと暫くして魔石による照明が点いていて、魔族達の気配が近くなって来たのがわかる。


距離およそ200メートル前方に3名が変装もせず黒い体で雑談をしている。


ジンは素早く【鑑定】をする。


1体は殺人光線を放ち、剣のLv90、魔力Lv300、魔法特性が火、水、土、風の4属性で特に火特性がLv10で得意。スキルは影に溶け込み相手の影を踏むと踏まれた相手は動けなくなる。


もう1体は剣が得意で、Lv200有り、魔力はLv100で風、土、の2属性でスキルが

『瞬間瞬間移動』と【ディスペル】を持っている。


もう1体は体術Lv200有り、魔力はLv100、4属性持ちでスキルに『霧状に溶け込む』とあった。


[ヒューイ、彼らのまず手前の『瞬間移動』のスキル持ちのスキルと魔法から奪ってくれ、次に右の影に溶け込み相手を動かさなくする奴、最後に左の魔族だ。悟られずに頼むぞ]


ヒューイが最初の魔族の魔法、スキルを全て無効化し、二人目を無効化したところで、最後の魔族のスキル迄奪い終わった時に、3人の魔族がおかしいことに気がつき周りに【ファイアウォール】を掛けて身を守った。


ジン達は【隠蔽】を解いて、イリーナが【ウォータースプラッシュ】で火の壁を消し去るが、消えた瞬間に剣技が得意な魔族がアレンに斬り掛かってくる。


アレンが身を躱して、『魔剣四属性剣』を構え、相手を攻撃する。


体術が得意な魔族がヒューイに掛かってくるが、ヒューイが強烈な火炎咆哮を放ち一瞬で灰にしてしまった。


もう1体の魔族はスキルはヒューイに奪われるが魔法を放ってきた。


【ハリケーン】と叫びジン達を瞬間的に壁際に吹っ飛ばそうとして来た。


ジンが冷静に【ディスペル】で相手の魔法を解除して無効にしてしまう。


直ぐに【縮地】を使って魔法が使える魔族に肉薄して『煌剣』で首と胴を2段斬りで殺した。


残るは剣技の高い魔族だが、アレンもジンから剣聖のスキルを付与された強者だ。

しかも体術は限界値越え、相手の鋭い斬撃を剣でいなして、胴に蹴りを入れて戦闘能力を半減させて、魔剣で首を切り落とした。


[ロン、ルイ周りを見て来て何か特別な装置とか仕込みをやっていないか調べて来てくれ]とジンは二人に行って、3人の魔族がいたところの更に奥を見て来てもらう。


特に問題はない様で、彼らがなぜこの地を選んで潜んでいたかは不明だ。


洞窟から出てローレルの街に戻って来たジン達はもう1泊宿に延泊する旨伝えて、少し調査することにした。


「パパ、まずは腹ごしらえしようよ」とヒューイが美味しそうな定食屋を指差して、3人で入った。


ロンとルイはアレンが『空飛ぶ車』に連れていき宿の裏庭で3人を待つことになった。


定食屋でイリーナとヒューイは”カニ尽くし御殿”定食を、ジンはカニ飯を頼み満足して宿に戻り、ジンの部屋にヒューイとロン、ルイも来てお茶を飲みながらケーキを食べる。


ジンはその間<タブレット>の【GOD】に『魔族3人がこのローレルの洞窟で何をしようとしてこの地を選んだのか、わかる範囲で考察して』と打ち込んでenterキーをポチった。


”彼らの目的は魔族の本拠地ブラックアイランドとノースアイランドとの連絡もうとしての人間族、獣人族の住むこの大陸の足がかりとしてローレルを選んでいる。

恐らくこの周辺あるいは森のどこかに魔法陣を設置して連絡網として使える様にしていると思われます”


「イリーナ、洞窟の中にはロンとルイが見に行ってくれたから他の洞窟近辺を今一度お茶をし終えたら行ってみようよ」


「そうね、あの時帰りしなに【サーチ】を掛けて入ればよかったわね?ジンは魔力の流れは感じなかったの?」


「うん、洞窟の周りには3体が死んでからは魔力も流れも察知できなかったなぁ」


ジンはチョコレートケーキをほお張りながらアメリカンコーヒーを美味しそうにのんだ。


<タブレット>【GOD】に『魔族の装置、仕込んだ魔法陣等を検索』と打ち込んでサーチすると、森の洞窟を過ぎた海岸線よりの中に2箇所魔法陣で【転移】の魔法陣が展開されているのが分かった。

直ぐに、ジン達は宿を出て『空飛ぶ車』で【転移】して、2箇所に描かれている転移魔法陣を【イレージング】で消し去った。


更に【サーチ】すると通信機能的な『マジックアイテム』が3箇所に埋め込まれていたので回収する。


ジンはその時遠巻きに魔族の二人がジン達の様子を伺っているのを察知しており、全員に念話でシールドをして攻撃に対処する様に準備を整えさせた。


「くるぞ!」ジンが叫んだ瞬間光線がジン達のいる場所に襲って来た。


全員が【シールド】を掛けている。

ジンとヒューイが一瞬で魔族の背後に【転移】するも、彼らはそれを一瞬で察知して剣を構えて斬りかかるが剣ではジン達の敵ではない。


一瞬でジンによって、首を切り落とされ死に、もう1体は【呪縛】で縛り魔法とスキルを全て奪い取って、彼の脳の中をジンが探った。


それによると、何年か掛けてこの大陸にブラックアイランドとノースアイランドの魔族を移住させ人族と獣人族を奴隷労働として使い、魔族王国を樹立するのが目的だと分かった。


魔族の中には【飛翔】の魔法でこの大陸に飛んでこれる魔族がそれ程多くはなく、事前に【転移】魔法陣を数カ所設置しなければいけないとしていた矢先だった様だ。


ジン達はこの魔族をそのままジンの知人の辺境伯の元に連れていき、海岸線の警備を厳しく見てもらう様にしようと、一旦ローレルの街に戻った。


魔族は【呪縛の縄】で縛られているため逃げられず『空飛ぶ車』の中に押し込められて、アレンが見ていることになった。


ジン達は夕食をカニ三昧で満足して、翌日カルセイの街にいる領主の辺境伯のところに『空飛ぶ車』で向かった。


辺境伯の守衛には『ノースディア』族がその後順調に警備している様でジンの事ももちろん覚えていてくれて、直ぐに辺境伯様に合わせてもらえた。


「ジン殿久しいのう、色々世話になりっぱなしだが今回は又魔族じゃな?こいつがこの地に現れたのか?」


「辺境伯様、実はローレルに3人いた魔族を成敗して、転移魔法陣を破壊している時に又二人が現れこいつがその片割れです。一人は成敗してます」


「実はこいつらの目的はこの北端の海岸線に幾つかの転移魔法陣を事前に設置して魔族を大量にこの大陸に移動させ人間族と獣人族を奴隷化して魔族王国を再興する事だった様です」


「なんと、ローレルの地に魔法陣だと?ジン殿よく気が付来ましたね」


「実は旅をしていてシルコレア帝国のダンジョン最下層に滅びたはずの魔族がいたので【サーチ】したところこの国に数人の魔族が潜んでいてその1箇所がローレルだったのです。


「そうか、助かった!至急海岸線の警備を強化して魔族に備えよう」


「辺境伯様、魔族はかなり魔力が高く相手として侮れないので、何かあれば『遠距離通話器』で直接私に連絡をください。すぐ【転移】で駆けつけます」


「かたじけない、儂も見回りを頻繁に行いアゼルからローレルに至る海岸線に宿舎を設けて警護に当たることにしよう、貴重な情報をかたじけない!」

辺境伯とノースディア族の様子などを聞いて魔族を引き渡して一旦レンブラントのセモアに【転移】で戻るのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ