第98話 魔族を検索
ジンは魔族が今も生き長らえて生存し、いつの日か魔王が復活すると古代人の本に書かれている事に驚き、ヒューイと人工猫ルイに全特性魔法を上級迄付与した。
奥さん達には話さず、<タブレット>の【GOD】に『魔族の潜んでい場所は?』と打ち込みenterをポチッた。
"現在魔族が潜んでいる場所はシルコレア帝国エゲルの南30キロのカラクロム山、3800メートル火口付近に3人、プロレジア帝国アゼルのダンジョン"北壁のダンジョン"の最下層に1人、同じくプロレジア帝国のローレルの森林の地下洞窟に3人がいます。
あとは、ブラックアイランド島とその隣の島ノースアイランド島にそれぞれ1500人と1200人ほどが生存しています"と表示された。
今回は少々危険を伴う冒険なのでアレンとルイ、ヒューイとジンで行こうとしたらイリーナが「ロンは連れて行かないの?」と聞いてきた。
「ロンはイリーナと離れたくないようだから置いていくよ」と言うと、「クゥン」と悲しげに泣き、ジンの傍にノロノロ近寄って来た。
「ジン、私も一緒に行くのはまずい?」
「今回は相手が魔族何で少し危険を伴うから・・・」あとの言葉を飲み込むジン。
「それなら余計に私も行くわ、帰ってから皆に説明するのもジンより私の方が的確に説明出来るでしょ」
そう言われると、反対できなくなるジン。
結局ジン、ヒューイ、ルイ、アレン、イリーナ、ロンで行くことになった。
『空飛ぶ車』に乗り込み、先ずはシルコレア帝国のカラクロム山を目指して飛行し始めた。
セモアを午後飛び立ったのでその日はキースの"とまり木"に行き、ダブル一部屋、シングル一部屋を取り、ジンとイリーナがダブル、ヒューイとルイとロンがシングルの部屋に入り、裏に『空飛ぶ車』を停めてアレンがそこで夜を明かす事になった。
ジンはイリーナと二人きりという初めての冒険で夕食後は共にいつもより燃えてしまった。
イリーナの豊かな胸に顔を埋め、イリーナもジンを激しく求め、彼女の中に全てを放出して果てた。
イリーナはしっかり受け止めジンを離さない。
ジンは子供のように彼女の胸を堪能し、再び荒々しく侵入して行く。
彼女もまた二人だけに酔いしれて何度も果てては求め忘れていた女性の喜びを完全にジンによって思い出して何度も果てた。
翌朝迄合体したまま寝て、シャワーを浴びて食堂に行き、ヒューイと3人で食べ早々に隣国のカラクロム山に向かった。
空から火口付近を観察したが特に変わった様子は見られない。
火口付近で着陸出来る場所を探して、降りた。
ロンが勢いよく降り、辺りを伺う。
ルイはジンの肩に乗って同じく辺りの変化を見逃さないように緊張しながらも警戒している。
ジンが【サーチ】を掛け、【ハイド】や【インビジブル】を消しに掛かった。
【ディスペル】と呟いて辺りを見ると、火山岩に溶け込むように3体の魔族が姿を現した。
【隠蔽】が解けたのを知った魔族3体は、すぐに反撃に出て、破壊光線をヒューイとイリーナそしてジンに放った。
【シールド】に激しく当たり光線が弾ける!
ジンが『煌剣』を一人の魔人に向かって一閃すると、胴体が二つに別れ黒い身体が萎んで黒い死体が残った。
あとの二人のうち一人は岩に変化して、刀が通らないと思って居るようだが、ヒューイの『神龍剣』が岩を真二つに斬り裂いて二人目も葬った。
もう一人の最期に残った魔族は再び【インビジブル】で透明に無詠唱でとなえるが、直ぐにジンの【ディスペル】で解除され、イリーナの【エアカッター】で首を落とされ黒くなった死体が矢張り縮んで萎んでしまった。
ジンは彼らが単に隠れ場所としてこの山の火口付近に隠れていたとは思えず、【サーチ】を掛けてみると、火口底の部分に3メートルほどの金属の装置が埋められているのを見つけた。
【鑑定】すると、”後1ヶ月後に休火山であるこの山が大噴火する様にセットして、大爆発を起こす為の装置”だと分かった。
ジンは火口底に【フライング】で降りていき、【イレージング】でその装置を消し去った。
念入り【サーチ 】を掛け、他にも何か彼等がやっていなかったか確認したが、それ以外は見つからずジン達は『空飛ぶ車』に乗り込み、次の現場のプロレジア帝国のアゼルに向かった。
空から越境してアゼルの街の手前数キロに着陸して、下の街道を走って街の門をくぐった。
アルゼの冒険者ギルドにまず足を運び”北壁のダンジョン”に潜る旨受付にカードを出して伝え、場所を確認する意味で聞いた。
「北門を出て、2キロほど行ったところにあり、兵士が立っておりますのですぐに解ると思います」
ジン達は門を出て、『空飛ぶ車』ですぐに入り口前に行き、カードを出して一階層に向かった。
1階層はゴブリンが15匹とゴブリンシャーマンが1匹いる。
ロンがゴブリンの首にかみつき3匹を殺し、ルイが鋭い爪とレーザービームで7匹を殺した。
残り5匹はアレンが首を手刀で倒し、ゴブリンシャーマンはヒューイが『神龍剣』でシャーマンの呪術を奪い取り無効化して首を切り落とした。
全て耳を切り取り回収して2階層に向かった。
2階層はグリーンウルフ10匹とファングボア2匹がいる。
グリーンウルフはロンが7匹、ルイが3匹倒してファングボアをアレンが頭を掌底破で砕いて倒した。
3階層、4階層と順調に倒し5階層のボス部屋についた。
扉をアレンが開けると、ミノタウロスがハルバードを構えている。
アレンが【アイスロック】で足を止めて、【呪縛】で動きを止めさせて首を【エアカッター】で切り倒した。
宝箱に罠が無いのを確認して、開けると中に『ミスリル製魔剣4属性』が入っていた。
アレンは体術がずば抜けて強いが剣は通常の剣を使用しているので、この魔剣を与えて、剣聖のスキルを彼に【エンチャント】して与えた。
6階層は砂漠ステージで『空飛ぶ車』に乗り込んで2メートル程飛行して【サーチ】を掛けながら飛んでいると、サンドワーム2匹とサンドモール1匹がかかった。
サンドワーム2匹に【サンドスピア】を放ち2匹を葬り【アトラクト】で回収した。
サンドモールはイリーナが【ファイアボム】で砂を高熱にして出てきたところをアレンが『魔剣四属性剣』で切り倒した。
7階層は密林ステージで、ポイズンスネークがいたが、アレンが『魔剣四属性剣』で切り落とした。
8階層は岩場ステージで岩竜が岩礫を吐いて威嚇してくる。
アレンが甲羅の上に飛び乗り、掌底破で内臓をぐちゃぐちゃに破壊して葬った。
9階層は火山ステージで赤龍がいた。
イリーナが【エアカッター】を魔力増幅を使い3倍の威力で首を見事に切り落とした。
全員が【シールド】を二重に重ね掛けして、ドアを開けると魔族が剣を構えて立っている。
「ここまで来たことを褒めてやるが、これで死ぬのは可哀そうな奴らだな」
「そのまま言葉を返すよ、ここで君が死ぬのは運命として受け止めてくれ」とジンが言った。
ジンは察知で彼の力量はすぐわかったが改めて【鑑定】をすると、”剣レベルが1000で剣は通常のミスリル製、手から殺人光線を出し、【幻影】のスキル持ちだ”
ヒューイもすぐにそれが解り、『神龍剣』でスキルを奪い取り【縮地】で間合いを一瞬で詰め、胴と首を瞬時に切り落とした。
相手は自分より剣が使えないと見ていたのかあっけない最後だった。
「パパ、こいつ本物の魔族かしら?あまりにも弱すぎよ」
「いやいや、お前が強すぎるだけだ!」とジン。
死体は少し縮む感じでしわしわに小さくなったが、一応回収しておく。
宝箱は『千里眼の水晶』だった。
ダンジョンコアも回収した。
転移盤で入口に戻り、ギルドの素材置き場に討伐した魔物をおいてギルだの食堂で遅めの昼食を食べて納品書を待った。
食べ終わるころに納品書ができて、受付にダンジョンコアと地図、カードを出して待っていると、ギルドマスターが来て挨拶してくれた。
「一応、お話しておきますが最下層には魔族がいたので死体を回収しておきましたから後ほど素材置き場に行って見ておいてください。【幻影】のスキルと剣レベルが1000ありました」
「ジン殿たちはその魔族をも倒されたのですか?」
「俺じゃなく、娘のヒューイが首と胴を真っ二つにして葬ったよ」
「すスゴ〜イデスネ」と感心しながら、ダンジョンコアを受け取り素材置き場に向かった。
「ジン様、清算が白金67枚、金か25枚、銀貨76枚、銅貨38枚をカードに入金させていただきました」
「ありがとう」と言ってジン達は次の目的地に向かうのだった。




