表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/101

第9話 指名依頼1日目

ギルドマスターとの模擬戦に勝ったジンは一気にランクアップしてBランクになったが、最後の試験としてギルドマスターから貴族の護衛依頼を受けることになった。


ジンともう一組の依頼を受けた冒険者パーティーの”怒りの稲妻”Cランクの4人組と集合場所のギルド前で待っていると、豪華な馬車が定刻間近にやって来た。


騎士団が10人もついて、全員が騎乗している。

騎士団長らしき人間が降りてきて、我々の方にやって来た。


「この度護衛依頼を受けた冒険者たちか?私は騎士団長のパブロンだ宜しく。今回はこの街を収めている領主のハリス侯爵様家族を王都まで護衛する任務だ。一つよろしく頼む」


「私はBランクのジンとヒューイ宜しくお願いします」


「我々は”怒りの稲妻”の4人組のリーダーのグローですCランクの冒険者パーティーです」


全員が紹介しあって、定刻にキースの街を出て、一路王都に向かって出発した。

王都まではここキースから4日間の旅になる。


最初に向かうのはキースから70キロほど離れたタウンベルと言う街で1泊するということだ。


宿は事前にキャシーから聞いており、”せせらぎ亭”という宿に部屋をツインで3部屋押さえているとのことだ。

キャシーから全員の宿代をジンが預かっている。


ジンの馬車が先頭で殿を”怒りの稲妻”の馬車が務めることになった。


馬車はキースを出て何事もなく順調にひるになり、途中の平原で隊列を止めて昼食休憩に入った。


フジに水と餌を与え、馬車の中でヒューイとスープのボルシチにオークの照り焼き月見バーガーをかぶりついてヒューイが3個、俺は2個をたべた。


外を見ると、フジも物欲しそうにしているので、オークの照り焼きバーガーを2個やると、あっという間に食べた。


[『ウォーホース』って草食じゃなく肉食系か?]


[基本魔物は肉食だぞ、俺は馬系だからくさも大丈夫だがな]


[そうか、それじゃ俺達と同じ食い物で良いな?]


[ああ、そのほうが良い]


馬といっても、やはり魔物は違うなとつくづく思うジンだった。


昼食を食べながらも、ジンは【サーチ】を掛けることを忘れていなかった。5キロ程度まで広げて魔物や敵愾心を持つ人間が近づかないように警戒している。


昼食を食べ終え、タウンベルに向かって再び走り始めた。


途中オークの群れ10匹が出るがジンは難なく狩り、【次元ストレージ】に入れ、何事も無いように進み夕方にはタウンベルに着いた。


貴族達は別の宿らしく、ジン達冒険者達はギルドが手配した宿に落ち着いた。


ジンは宿の主人に前払いして、二人部屋3部屋を割り振った。


ジンとヒューイが205号室、後は206、207号室に分散して入った。


「食事は5時以降皆さんめいめいで食べて下さい。エール等の飲み物は自己負担です」


ジンはヒューイとシャワーを浴びて着替えて食道に降りて行き、二人で食べていると4人の冒険者達も降りて来て隣のテーブルに着いた。


彼らはエールを4人前頼んでいる。


「君ら二人は冒険者になって長いのかな?僕らよりランクが上のようだけど?」とリーダーのグローが聞いてきた。


「いや〜、俺はついこの前冒険者登録したばかりだ。今回はその最終試験も兼ねての指名依頼なんだよ!」


「ええ?冒険者なりたてでBランクに?」


「あぁ、未だDかCで良いと言ったけど、ギルドマスターが駄目だと言ってBにさせられた!」

「俺達は5年掛けてやっとCランクになったばかりだぞ、そんなにお前強いのかよ!」


「分からんがAランクのギルドマスターを簡単に倒したからじゃないかな?」


「えぇっ、あのギルマスを破ったのか?」


「ああ、たいして強くは無かった気がするがな・・・」


「そういえば、先程もオークの群れを簡単に倒してたわよね?」と魔法師の女性が言った。


ジンとヒューイは食事を食べ終えたので、「俺達は先に上がるな!」と言って二階の部屋に戻って行った。


残った4人はエールを飲みながらジン達の話をしてる。


「それにしても、ヒューイとか言ったか?すげー綺麗な女だったな、ひと言も喋らなかったがどう見ても二人が強いとはおもえないなぁ」とリーダーが言った。


魔法師の女性のキャロルが「あの子かなりの魔力がありそうよ、別に私鑑定が出来る訳じゃないけど、雰囲気的にそう感じたわ」


「まあ、王都まではまだまだ有るので、その内お手並み拝見といきますかね!」とグローが言って食事に手をつけた。


ジンはヒューイと部屋に戻って二人でお茶を飲みながらゆっくりしていた。

「パパ、私他の人と話すの嫌いよ、変な目で見るし話す態度じゃ無いわ!」


「そりゃ、お前が可愛いし、美人のお嬢様だからだぞ」


「私パパ以外興味無いわ!」


「俺はヒューイとフジとのんびり旅をしながら冒険出来れば特に望みはないのだがな」


「私も、色々の国の美味しい食べ物を食べて、パパと旅が出来ればそれが良いわ!」


「先ずは王都に着いたら美味い物食って、この国をひと通り回ったら隣の国に行って・・・、俺もヒューイもこの世界はまだ来て数日しか経って無いものな!」


「明日も早いから早めに寝ようや」とジンとヒューイはベッドに入った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ