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第84話 異界の魔物の檻踏破と始末

古代人達が異界の魔物達を押し込めた”異界の魔物の檻”ダンジョンを踏破するように指名依頼を受けたジンファミリー達は何とか25階層のボスを倒してボス部屋で一夜を過ごしていた。


「さぁ、いよいよ残り5階層、我々が倒さない限りこの世界は存続しないという覚悟で死に物狂いて頑張るぞ!」と奥さん達と朝食を食べながら昨夜打ち合わせをした作戦を再度確認し合って、26階層に向かった。


26階層にはアロサウルスドンが3匹いる。


アロサウルスドンは強力な顎の筋力で硬い合金も簡単に噛み砕く肉食の魔物だ。

非常に俊敏で、獲物を大きな口で捕まえるとカンタに噛み砕いて捕食するが耐魔法が有るわけでは無い。


ただ硬い鱗に包まれてた屈強な体は容易に剣や魔法の類を撥ねとばす力を秘めていた。


1匹はジンが担当し、もう1匹をヒューイとアリシア、もう1匹をドールが援護しつつ、オレリア、フェリシア、イリーナ、イザベラ、イリアの魔法師の奥さん達が担当する。


戦闘が開始された!

それぞれが各自【シールド】を掛け、仮に捕食されかかっても無事なように、準備をしてそれぞれの担当に向かっていった。


ジンは『煌剣』でアロサウルスドンがジンを口を開けて咥えようとする瞬間まで剣を抜かず、低い姿勢で抜刀の姿勢を崩さない。


正に咥えこまれるその刹那、光の速さで『煌剣』を抜き鞘に収めると、アロサウルスドンの首が床におちて、上体だけが坑道の壁に激突して死んだ。


もう1匹の方はヒューイが掌底破を胴体の横腹に放ち内臓を破壊するが未だ死なずに苦しんでいるところをアリシアの『魔剣ジンの剣』が首を切り落として殺した。


残るは奥様達のアロサウルスドンだ。

俊敏な動きで捕食しようと動き回るアロサウルスドンをイリーナが【アイスロック】の二重がけとフェリシアの【ファイアボール】で動きを牽制して動きが鈍くなった所に、イザベラの魔力を増幅器で最大に加速した【エアカッター】とイリアの【ファイアランス】で首と腹に魔法を撃ち放った。


さらにイリーナの【アイスロック】で足を止められた所にオレリアの強力な【エアカッター】を受けたアロサウルスドンは四肢を切断され、首をイザベラに切り落とされ、胴体にイリアの炎の槍を受けて絶命した。


ドールが手助けするまでもなく殺した。


27階層に向かって坑道の階段を降りて行くジン達9人、彼らの耳に聴こえて来る悍ましい叫び声が皆を緊張させる。


声の主はプラキオドンという最も異界の魔物の中で巨体で全長が約30メートル、高さが20メートルと巨体を揺るがして坑道の天井に頭が当たる程の大きさだ。


ここはジンが背中に納めていた『剛力』を取り出し、40キロの重量の剣を軽々と長いプラキオドンの首めがけて打ち下ろした。


『グシャ!』と首が切れて、骨が潰される音が皆に聞こえるほどの斬撃だった。


首が坑道の床に落ちても巨体の胴体は未だ立って倒れないで彼らの行く手を邪魔している。

ジンが再び『剛力』を胴体に上段から物凄い速度で振り下ろすと、胴体が二つに別れて倒れた。


28階層に向かって歩き出すジン達。


カルカロドントが2匹いる。

古代人の資料によると、歯の淵には細かいギザギザが付いていて、捕食した獲物を容易に切り裂いて食べる肉食魔物と説明が有った。


体長は15メートルで重さが10トンも有る大型の魔物だ。


ここは1体をジンの『魔拳銃』でレーザー砲で、残り1体をヒューイの『神龍剣』とドールの『雷剣』で向かった!


ジンの方は『魔拳銃』からレーザー砲を放つと、カルカロドントは一瞬にして首から頭が肉片になって坑道の壁にへばりついてあっというまに葬った。


もう1体は『神龍剣』でヒューイが胴体の真ん中を上段から高速で打ち下ろし、ドールの『雷剣』がカルカロドントの頭蓋骨に雷を直撃させて失神させたところにヒューイの剣が胴体を真っふたつに切り分けて殺した。


いよいよ29階層だ!

トリケラトプス、このダンジョンの第二位の位置に君臨する強者だ。

頭部の角は全てを破壊する硬い角で、突進力はファングボアやマナバイソンの100倍の突進力だ。


魔法耐性が有り、あらゆる魔法が効かない。強靭な体で剣も通さない硬い表皮で覆われている。


そのトリケラトプスが2匹、頭を低くして角でジン達を打ち砕くつもりだ。

彼らのシールドもトリケラトプスの突進力と角では一瞬にして破壊されてしまうだろう。

ジンは皆んなを後ろに退避させ、【シールド】を3重に重ねがけするように指示を出した。


1匹をジンが『魔拳銃』でアンチマテリアル弾の50BMG弾を顳顬と胴体に3連射した。

凄い音と共に強力な弾丸がトリケラトプスの硬い表皮を打ち砕いて頭を吹き飛ばし体に二つの風穴を開けた。


もう1匹はヒューイが【縮地】を使い、皆が追えない高速で『神龍剣』に魔力を宿して、首をめがけて斜め袈裟斬りに切り落とした。

更に念を入れて、胴体を二つに切り裂いて完全に殺した。


いよいよ最深部30階層だ。

古代人達が滅ぼされ、古代人の子供達がミイラとなって横たわった研究棟の景色を思い起こすジン。


ジンは『魔拳銃』に今度はレールガンの弾丸を5発装填した。


30階層の入り口に入ると、20メートル程先に、異世界の魔物達の死骸となった物が散乱してその奥に黒い霧に包まれて見える巨体、ヘルティラノドラゴンがいる。


全ての異界の魔物の頂点に君臨する最強の魔物、古代世界を滅ぼした魔物。

ジンは身震いした!古代人の意思を受け継ぎ今まで精進して、この魔物を倒すべく『アーティファクト』を得たジンは彼らの思いの丈をこのレールガンに込めて、狙いを定めて撃ち放った。


今までの銃声の音とは一線を画す音を残して弾丸がヘルティラノドラゴンに向かって放たれた。

1発、2発、3発と放たれたレールガンは超音速で黒い霧のシールドを物ともせず通過して、剣では切れない超硬いヘルティラノドラゴンの顳顬、首、胴を打ち砕き轟音が静まった時にはヘルティラノドラゴンの姿は異界の魔物の屍のその奥に同じように屍となって横たわっていた。


全てを回収して【次元ストレージ】に回収したジン達は坑道の中をイザベラ、イリア、イリーナに頼んで順番に【土魔法】で埋め戻して、崩落しないように、王都が崩れ落ちないようにしっかり固めて埋め戻した。


1階層迄順番に戻って来た9人はその足で、王都の冒険者ギルドに向かい素材置き場に異界の魔物の山を築いた。


地上は9時過ぎだが未だ素材置き場はガラガラで、剣が通る魔物は良いが上位種の異界の魔物は硬くてほとんど解体ができないのであっという間に魔物の山がうず高く積み上げられて行った。


ジン達が”異界の魔物の檻”ダンジョンを踏破した連絡は直ぐに王様達に連絡が入り、ハリス侯爵がギルドに直ぐに向かった。


ジン達は冒険者ギルドの食堂でサンドイッチと果実ジュースを飲みながら納品書ができるのを待っていた。


そこへハリス侯爵が来て「ジン君、遂に無敵の異界のヘルティラノドラゴンを倒したのか?」と興奮して聞いて来た。


そのれ同時に2階のギルドマスター室からギルマスのフェイトさんも降りて来てジンと3人で素材置き場に向かった。


素材置き場ではトリケラトプスとヘルティラノドラゴンが解体できずに巨体をさらしている。

ハリス侯爵がその魔物に剣を抜いて一閃するが剣が跳ね返されてしまった!

目の前に見える禍々しき巨体をフェイトと侯爵は見つめて、黒龍を瞬殺するこれらの魔物が王都を蹂躙してこの世界を滅ぼす姿を想像してぞっとしていた。


「ジン君、この巨体をもう少し小さく切れないか?これでは素材置き場がこの巨体だけで身動きがとれないくなるよ」とフェイトさんに言われ、ジンが『煌剣』を抜いて2体を細切れに処理した。


あと未だ解体ができない数種の魔物もジンが細かく切り分けて、巨大な魔物の山もなんとか人が作業できるところまでの広さを確保して、3人は改めて食堂に戻った。


食堂に戻り、皆とハリス侯爵とフェイトにダンジョンでの戦いを説明して、埋め戻した事を伝えた。


もちろんお宝もないし、ダンジョンコアもない。

しかし、今まで誰も見たことのない魔物達の姿をフェイトとハリス侯爵は確認してジン達に討伐達成依頼金の白金70枚と坑道の埋め戻し作業代金に魔物の代金を含めて全てトータルで白金120枚をジン達に支払い、ファミリ全員をSSSクラスの会員証に切り替えた。


ハリス侯爵が「一旦我が家でゆっくり休み、明日にでも王様に謁見してもらう手筈になると思う」とジンファミリーに伝えた。


ジン達は皆疲れ切ったようで、取り敢えず侯爵邸に行き皆でお風呂に入って昼食が出来るまで横になって休んだ。


フェリシアは自分の家に戻って嬉々としているが、他の皆はやはり2日越しのダンジョンでの戦いが応えたのかフェリシアに全員が【回復魔法】をかけてもらって1時間ほど仮眠した。


昼食は侯爵邸の大食堂で皆が集まり、侯爵夫妻も憂が無くなったことの喜びを満面の笑顔で皆を迎えていた。


侯爵邸での夕食も豪華で皆も疲れがすっかり回復して豪華な食事を楽しみ翌日の王様との謁見を迎えていた。


全員が礼服に着替えて侯爵夫妻と騎士団長以下20人程の騎士に守られて9人のジンファミリーは王宮に向かった。


大広間で王様夫妻、筆頭公爵、宰相が顔を揃えているて、フィンファミリーは王様に向かって全員が膝を折って礼を尽くし、ハリス侯爵から「魔物の確認をして坑道も完全に埋め戻しこれで王都は安泰です」と伝えられた。


王様からジン達9人に名誉貴族の称号が与えられ、ジン達はセモアの自宅にやっと帰って来た。



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