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第73話 ジンの結婚式パーティー

アリシアの双子の妹のジュリアンを転移でセモアに連れてきて、オレリアのご両親の王様夫妻を王都シューベルから転移で来てもらい本当に身内だけの結婚披露パーティーを明日に控え、今日も身内だけの豪華な食事会をしようとジンが『美食の皿』に銀座で食べたハンバーグ定食を思い念じると、ハンバーグ定食2食分が出てくる。


それを繰り返すこと5回、10人分のハンバーグ定食を用意した。


スープは人参とジャガイモの千切りをバター炒めして、コンソメスープにした。


ご飯のいい人、クロワッサン、玄米パンがいい人用に3種類用意して、『夢の果実の木』で食後用に桃を10人分用意して冷蔵庫に入れて冷やしておく。


エールも王様夫妻、アリシア姉妹、イリーナ、イリア6人分2、3杯飲める分だけ冷やして冷蔵庫に保管した。


ハンバーグ定食はキッチンの【次元ストレージ】に入れて全員が席に着くまでできあがり状態にしておく。


オレリアが両親を連れて2階からおりて来た。


「ジン君、2階までゆっくり見さしてもらったが本当にこの家は『マジックアイテム』のびっくり箱だね!」


「王様、私がいた田舎の作りを思い出しながら作ったので今の作りとだいぶ趣が違っておりますが魔石をあまり使用せず照明も明るいので今のところは快適です」


「ジン君、私はトイレとお風呂、それにキッチンの設備に感動したわ。娘もこれなら幸せにここで生活できるので安心したわよ」とお王妃が言ってくれて、二人とも食卓のテーブルに着いた。


王様達が席に着いたところで、皆もリビングから移動して食卓に着いた。


ドールとジンが【次元ストレージ】からハンバーグ定食を出してテーブルに配置していく。


王様ご夫妻はクロワッサン、アリシアの双子の妹ジュリアンもクロワッサンを選び、イリーナ、イザベラ、アリシアが玄米パン、ジンとイリアとヒューイがご飯を選択して、「それでは、明日が披露パーティーですが前夜祭ということで皆さんの前のそれぞれグラスに入ったお酒とジュースで乾杯を、王様、乾杯の音頭をおねがいします」とイリーナ。


「ジン君ファミリーの末永い幸福を祈って!乾杯!」


「「「「かんぱーい」」」」


「わぁー何この肉汁、とてもジューシーで美味しいわ!初めてよこんな美味しいお肉をいただくの」とジュリアが声をあげて驚いている。


「ほんとうに、これは美味じゃ!ジン君これはなんという料理じゃな?」


「はい、これはハンバーグという料理で、マナバイソンとファングボアを細かくした合挽きの肉を使った料理です」


「ジン君、今度娘と王宮に来たらコック長にレシピを教えてくださる?」と王妃様がえらく気に入ってくれた。


本当に身内だけの夕食の宴を皆で楽しみ、夜が更けるまで魔法談義、剣術談義を王様を含め楽しく会談した。


女性陣は冷蔵庫やトイレの○○○レットなる装置やお風呂のシャンプーやローションの話で花が咲いていた。


ジンと王様はデイマール王国の現状を話している。


ジンは詳しくレンブラント王国の王族派と貴族派の争いを話はしないが、先日起きた中立派全滅の事件をそれとなくはなし、王様にデイマール王国はどうか聞いてみた。


「我が国は貴族派、王族派というものは存在しないが、平民と貴族との階級差別が少し大きくて、特に貴族達に使える平民上がりの騎士達にその傾向が強くてこまるのう」と言った。


「貴族達に使える平民の騎士が街の庶民に対して差別意識が有り、横柄な態度をとるらしいのじゃ」


「そういえば、私がオレリアと知り合ったきっかけの時もそのよな事がありましたよ」


「きっと、平民から貴族につかえる事ができ、剣をそこそこ扱えるので平民の頃の事を忘れてしまっているのでしょうね」とジン。


「貴族の中には一部差別的な人もいることはいるが、ごくごく少数でそういう人間に限って力がなく弱い連中なんだがね」と王様。


「しかし、ジン君それよりも問題はジン君が我が国のSランクの人間と将来有望な魔法師を嫁さんにしてさらって行ったことじゃよ」と笑いながら言う。


「前にも話したが、エドモンドを含め騎士団を時々は鍛えてくれ、頼むよ!」と最後は砕けた口調で頼み込まれた。


「セルモから【転移】で王宮にいけるのでオレリアを連れて頻繁に里帰りさせていただきます」


「そうしてくれ、彼女はああ見えて庶民からは絶大な人気があり慕われていたので町中の人たちが少し気落ちしているようだからな」と王様。


そろそろ御開きとなり、王様ご夫妻をオレリアがお風呂に案内しておりて来た。


「オレリア、蛇口の使い方とシャンプーの使い方ちゃんと教えた?」とイリーナ。


「はい、大丈夫かと思います」


王様達はお風呂が大きいので久しぶりに一緒に入ると、二人で子供のように無邪気に喜んで入っていた。


バスローブを着て、階下に降りて来て「ジン君、あとであのシャンプーとボディーソープとローションを3セット程頂けないかしら?ものすごく髪に優しくツヤツヤになるし肌もしっとりして最高だわ」


「わかりました、コーヒーセットと一緒にあとで用意しておきます」とジン。


ジュリアンもえらくシャンプーを気に入って、持って帰りたいと切望されてしまった。


明日の披露宴を皆が楽しみに、それぞれの思いを抱き部屋に上がって行った。


今晩ばかりはジンは一人でゆっくりと寝むれると、大きなダブルベットに大の字になって意識を投げ出した。


翌朝、ジンとヒューイとアリシアが早くから朝の日課の素振りを終えて、シャワーをそれぞれ浴び終え、ジンとドールが朝食を準備して待っていた。


家をノックする人がいてジンが訝って開けると、セレモの肉屋、パン屋、果物屋が材料を大量に抱えてドアの前にいた。


「あの〜、何事でしょうか?」


「はい、レンブラント王国の王様からの言いつけで、今日がジン様達のご結婚披露宴だと言うことで、パーティーの食材を持っていくように仰せつかったものですから・・・」


「えええ?どうしてわかったのかな?取りあえず断るわけにもいかないので、わかりました、中に入ってこちらにおいてください」と言って食材を【次元ストレージ】に果物を冷蔵庫に入れた。


騒ぎを聞きつけたのか、イリーナ親娘、イリア、ジュリア、オレリアも降りて来た。


「ジン、もしかしたら冒険者ギルドで婚姻届を出したもんだから、男爵経由で王様に迄知れ渡り、きょう侯爵を引き連れて来るかもよ?」


「えええ?参ったね、早めに朝食を食べて庭に用意しないと・・・」


オレリアのご両親も降りて来て、朝食を食べていると、再びノックが聞こえイリーナが出てみると、男爵の騎士団長が手紙を持って立っていた。


イリーナに手渡し敬礼をして立ち去った。


イリーナが手紙を見るとそこには、レンブラント王国の王様からのメッセージで『自分に連絡をくれずに結婚式をあげ、”冷たいぞ”と恨み節が書かれ、きょうは儂等家族、ハリス侯爵一家、男爵家一家、セレモの冒険者ギルドマスターと王都のギルドマスター、フェイトが押し寄せるので覚悟せよ』と書かれていた。

イリーナが皆にそれを伝えて、朝食を終えそれぞれ準備に取り掛かることになった。


王様ご夫妻も、レンブラント王が見えると云うことで急遽早めに準備することになった。


ジンはというと、庭に【亜空間】魔法で広いパーティー会場を作り、その中に7、8人が座れるテーブルと机を数十個作って、会場作りを終え、キッチンに戻って『美食の皿』でエールを100本程作り出して冷蔵庫に入れた。


頂いた食材をドールがマナバイソンを切り分けステーキにしては【次元ストレージ】に入れていき、さらにローストビーフを作りこみ【次元ストレージ】に入れて行った。


ファングボアの肉は生姜焼きのタレに入れてジンが【成長促進】魔法でタレを染み込ませて、焼いたファングボアを生姜焼きとして【次元ストレージ】にいれ、鶏肉は唐揚げと手羽の塩焼きなどに分けて作り、これも【次元ストレージ】にいれた。


ハリス侯爵や王様達が来るのが11時と手紙に書かれていたので、テーブルに載せるタイミングを10時45分頃にして、パーティー会場の方は何とか設営完了した。


女性陣の衣装が2時間経っても未だ格闘中でヒューイも着慣れないドレスと格闘していた。


ジンも慌てて礼服に着替え終わったところに、大挙してレンブラント王国一家、ハリス侯爵一家、王様の弟のジョゼフ筆頭公爵一家、男爵ジバルサバル一家とギルドマスター達がきた。


ジンとドールが皆を出迎え、デイマール王国の王様ご夫妻とオレリア、アリシアの妹ジュリアンを全員に紹介して、【亜空間】のパーティー会場へ入ってもらった。


そこには既にドールとジンが作った数々の料理が並べられ、ギンギンに冷えた美味しいエールと果実ジュースが並んでいる。


そこにジンの奥様達がウェディングドレスを着て登場してきた。


ささやかな家族だけの結婚式が両国の王様が参加しての盛大な結婚式パーティーとなってしまったが、イリーナはじめ奥様達は皆嬉しそうでオレリアなどは泣き腫らして目が真っ赤だった。


料理も大好評で皆がわいわいと談笑しながら盛大なパーティーが和やかに進んで行った。


王様達もこれを機に更に友好を固く誓い合い、ジンとしては”まあまあかな?”とよろこんでいた。


その中で少しご機嫌が麗しっくないのが侯爵の娘さんのフェリシアがいた。


「イザベラ、ずるいですわ!私からジン君を奪って!」と恨めしい声でイザベラに言い寄っていた。


「フェリシアもジンと結婚すれば?」と大ボケを言うイザベラ。


「えっ、いいの?」とフェリシア。


「今更5人が6人になっても愛してくれるのだから構わないのじゃない?」


それを聞いていたイリーナが「一人増えてもジンの愛情が薄れることもないしね」と追い討ちをかけていた。


「ジンがどう思うかが問題だけど・・・」とアリシアやイリアが言う。


「私、ジン君に直接申し込んで来る」とフェリシアがドレスの裾を摘んでギルマス、フェイトと談笑していたジンのところに向かうフェリシア。


「あらあら、大変ね!」とイリーナは自分たちが言ったくせに笑いながら眺めていた。


ジンがイリーナ達のところにやってきて「どう言うことだよ、イザベラやイリーナが嗾けたんだろ!」


「あら、嗾けた訳ではないわ、一人増えて5人も6人も一緒よ、と言っただけよ」


「それがけしかけると言うんだよ!」


「イリーナ、何とか説得してくれよ」


「女性の恨みは怖いから嫌よ!」とそっけない。


結局人見知りのフェリシアがあそこまで進んで自分の意思を貫き通す迫力に負けてジンが了承すると、その足で騎士と一緒にセモアのギルドに書類を出してきてしまった。


これにはハリス侯爵夫妻もただただ苦笑いをしていたが、結局披露パーティーを兼ねて新たにフェリシアとジンの結婚発表の場となってしまった。


「ジンから愛してもらえる日にちが1日伸びることになったわね」とイリアが愚痴っていたが女性陣は概ね歓迎の意を表しているようだ。


ウウェディングドレスを着ながら5人の奥さん達は各机を回って挨拶しながら会談したり、忙しそうに動き回っていたが、フェリシアもジンについて、挨拶に参加していた。


結局デイマール王国国王夫妻、レンブラント国王一家、ハリス侯爵一家がジンの家に1泊泊まることになり、パーティーもお開きになった。


皆が礼服からくつろいだ格好に着替えて、リビングのソファーでお茶を飲むことになった。


ドールとヒューイがケーキを数種類4個ずつ出して、トワイニングのアールグレイの紅茶をだして、全員にだした。


レンブラント王ご夫妻とハリス侯爵夫妻がケーキに驚いてぱくついていた。


皆はいつもの反応なので驚きもしてなかったが、侯爵夫人のエリザベートなどは興奮してジンにいくつか持ち帰りたいとケーキを所望する有様だ。


「お母様、ジンとはもう親子になったのですからそんな卑しいことしないでいつでも行ったり来たりなさればいいのに」とフェリシアが咎めた。


「レンブラント王がそれにしてもジン君、この家はまさに『マジックアイテム』そのものだね、景色も海が見えていいし、これからは儂等も時々お邪魔しよう」といいだした。


夜は『美食の皿』で握り寿司を出して、これも大好評で、山葵には皆驚いて鼻をつまんだりして笑いあっていた。


日本茶も好評でこれも3家族にせがまれ帰りの土産に用意することになった。


ジンは『万能創造キューブ』で次元ストレージの小型と言っても50キロ程入る次元ストレージを3家族に1個ずつ用意した。


寝る時にはレンブラント王妃がいたくシャンプーセットを気に入り、結局3家族にはコーヒーセット、緑茶、シャンプーセットを5セットづつ次元ストレージに入れて翌日手渡した。


レンブラント王とハリス侯爵達は午前中にセモアの街に戻り、騎士団に守られてダルゼに帰って行った。


デイマール王国の王様ご夫妻もお土産を沢山持ち、オレリアとジンが【転移】でシューベル迄一瞬で王宮に着き、今度は王宮に遊びに来ると約束して戻った。


昼前にはジンも家に戻って来て、昨日の喧騒が嘘のようにやっと家族一同が揃ってお茶を飲むことになった。


フェリシアは急遽結婚式になったため、荷物の大半はキースの家に置いているので明日か明後日にでも皆でキースに行き、イリーナ達は”魔女の道楽”の補充をし、ジンはデロスの親父の所にオリハルコンとミスリスの剣をあげてこようと思っていた。


アリシアの双子の妹ジュリアンは1週間ほど滞在して、ジンに鍛えてもらうことになった。


それぞれの予定を決めながらお昼の時間になり、ドールが昼食を用意するのだった。


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