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第72話 セモアに家族が集まって

セモアでウエディングドレスを買おうと奥様達が出かけたが結局無くて、王都ダルゼまで来てやっと5人のウエディングドレスを買う事が出来た。


また、アリシアは双子の姉妹のジュリアンを、王女のオレリアは王様ご夫妻をセモアに呼ぶべく朝食を食べたらセモアに戻って王様ご夫妻を【転移】で連れて来る事になった。


宿の朝食を食べ終え、『空飛ぶ車』に乗り込んだ。


皆は既に『空飛ぶ車』に乗っているので驚かないが、ジュリアンは驚きの余り声が出ない。


王都からセモアまで10分程で着き家に入った。


またもやジュリアンが今度は興奮して叫んだ!


「お姉さん、空飛ぶ乗り物といい、この家といいどうなっているの?」


「全部旦那さんのジンが作ったのよ」


「作ったて、信じられない家だわ」


「取り敢えず、お茶にしよう、ドール、ダージリンティーを頼む。俺はケーキを出すよ」と言ってショートケーキ3個、チョコレートケーキ2個、サバラン3個を出した。


「アリシア姉さんがジンくんに夢中になった理由がわかったわ!このお菓子はとても一度味わったら他は食べられないわ」


「私もここにずっと居たいなぁー」


「ジュリアン、お菓子で驚いては駄目よ、トイレとかお風呂を経験したらもうジンから離れられないわ」


「何だ、アリシア!俺のそんなところに夢中になって、結婚するのか?」


「いゃ、違うわよ言葉の綾よ、ジンの人格、優しさ、全てに惚れたからよ!」


「何だか怪しいもんだな?」


しばらくケーキの話で花が咲き、しばらくしてジュリアンがトイレに立った!


「アリシア、教えてあげないと悲鳴が聞こえてしまうわ」とイリーナ。


「そうですね」とジュリアンの後を追うアリシア。


しかし、「キャー、あぁん、気持ちいい」


「ほらほら、アリシア、あんな妹の声聴きたく無いでしょ(笑)」とイリーナ。


「ねー、ジン君、私も妻にして~」


「何寝ぼけてんだよ」


「アリシア、しっかり妹を教育しとけよ」


「でも無理ないわ!こんなに美味しい食べ物に、夢見たいな乗り物に、夢みたいな家に、御伽話に出てくる【転移】や魔法の数々を簡単に放つジンを見てると、惚れるなと言うのが無理かもね」とイリアがしんみり言った。


「あぁ、イリアまでそんなこと言って!」とジンが呟いた。


「勿論私は一緒に生活してジンの性格も含めてだけど、一二回見ただけの人ならそうなるかも、ということよ」


ジュリアンがトイレから戻ってきた。


「全く、この家自体がマジックアイテムね」とジュリアン。


「ジュリアン、余り姉に恥をかかせないで」とボヤいた。


「ジュリアン、アリシアがどの位強くなったか模擬線してご覧、簡単に君が負けるから」


「あら、幾ら姉の旦那様でも聞き捨てならないわね!私もSランクよ互角だった姉が幾らジン君と一緒に旅したからと言って、そんなに直ぐに強くなどなる訳ないじゃない」


「そうか?なら地下の訓練所に行って二人でやってご覧」


皆で地下に行って二人の模擬戦を観戦することになった。


オレリアは訓練所を見るのは初めてで感動していた。


「オレリア、ここでこれから魔法の訓練をするからね」


「はい、旦那様、頑張りますわ!」


アリシアはジュリアンが【縮地】で間合いを詰めて来るのをはっきりと余裕で見る事ができるのに自分で驚いていた。


ジュリアンの太刀が余りにも遅い、軽く躱して胴を払って一瞬で終わってしまった!


「えぇ、私がこんなに簡単に負けるの?嘘!」


「ジュリアン、アリシアはドールやヒューイの太刀を毎日受けているんだよ、君のゆっくりした剣捌きはアリシアに取っては遅すぎなんだよ」


「いいかい、本当の戦いというのを見せてあげるよ、ヒューイ、久しぶりにやろうぜ」


ジンとヒューイの模擬戦は全く剣が見えない。


余りの速さでお互いが動き、剣を振るうので何をしているのかも解らない。


アリシアとて同様だが前よりはかなり見えてきていた。


最後はジンがヒューイの肩に刀を添えて終わった。


「ジュリアン、これが本当の剣の戦いだよ、もう少し精進しなさい」とジンに言われてしまった。


みんなでリビングに戻り今度はコーヒーのアメリカンを入れてもらう。


ジュリアンは家の作りやお菓子の美味しさに目を奪われていたが、ジンとヒューイの圧倒的な強さに打ちのめされていた。


アリシアの方は、以前迄互角だった模擬戦がああも差がついて勝つ事が出来、ジンについてきて良かったと改めて奥さんになれたことに感謝していた。


「ジュリアンさん、余り気落ちしないで、ジンとヒューイちゃんは別格のランクで、同じ土俵で考えては駄目よ」とイリーナが慰めてくれた。


お昼を食べたら、オレリアのご両親を迎えに行くので、皆にマルガリータとマリナーラ、ペスカトーレの大判を6枚出して、ギンギンに冷えたエールとジンジャーエールを出した。


オレリアとジュリアンは感動して騒ぎながら食べて、ジンとオレリアだけ先に食べ終え、『空飛ぶ車』に乗り込み【転移】してシューベルの王宮に現れた。


「お父様、お母様、オレリアです」


「おぉ、オレリア、幸せそうな顔で何よりじゃ!ジン君は優しいか?」


「はい、優しくしていただいております」


「王様、王妃様、お迎えにあがりました」とジン。


「『空飛ぶ車』で一瞬でセモアに行きますので、狭いですがお乗りください」とジンが王様ご夫妻を『空飛ぶ車』に乗せた。


「ジン君、この中には『次元魔法』がかかっているのか?外見と違ってえらく広い乗り物じゃな!」


「はい、これで旅をして寝泊まりできます。それではセモアに【転移】します」


言い終わると、既にセモアのジンの家の前にいた。


オレリアに案内されて家の中に入って驚いた。


「お父様、お母様、この家自体が『マジックアイテム』だとお思いになってください。でないと、驚きの連続で疲れますから(笑)」とオレリア。


ジンに全員を紹介されて、リビングのソファに座る。


ソファ自体がこの世界と全く違うデザインだ。


ドールがトワイニングのオレンジペコーとケーキを全員にだした。


「あなた、このお菓子私は長い間生きてますがこれ程美味しいお菓子は初めてですわ!オレリアはいつもたべれるの」


「ジンファミリーではこのお菓子は普通ですわ、お母様」


ジンと、オレリアが王様ご夫妻を一通り、地下の訓練場から2階の部屋まで説明しながら案内した。


食堂についている冷蔵庫、電子レンジ、【次元ストレージ】、食器洗浄機、洗濯機を見てご夫妻は驚きを通り越して震える始末・・・。


ジンはスルーして、ご夫妻をオレリアとアリシアに任せて、昼ごはんを用意する。


王様ご夫妻が間違っても王宮ではしない食べ方ということで、庭で炭火焼のBBQでエールを飲みながらファングボアの肉や、マナバイソンの肉、鳥肉、ソーセージなどと野菜を用意して、塩を単純に振ってたべたり、ポン酢に浸してたべたり、好みに合わせ食べれるように庭に椅子と机を用意して、焼き始めた。


王様ご夫妻は、まるで冒険者の野営スタイルみたいな食事に驚いていたが、炭火で焼かれた肉に塩を振って食べる味がこんなにも美味しい物だとは知らず驚いて居た。


ギンギンに冷えたエールが王宮で飲むエールと違うお酒かと思うほどに美味しく、みんなと談笑しながらの野外の昼食に満喫した様子で、ジンもオレリアもホットした。


途中王妃がトイレに行ったので、オレリアが走って追いかけ何やらごちょごちょ説明して帰って来たが、それでもしばらくすると「きゃっ!ああ〜ん、気持ちいいわ〜」と聞こえてくる始末。


王様がオレリアにトイレで何して居るんだと聞いて居る。


オレリアが王様をトイレに連れて行って説明すると、自分も体験するとドアを閉めて用をたす始末。


出て来て、ご機嫌になって、いずれ城を改築する際はジンに頼もうと夫婦で話し合っていた。


和やかに昼食兼BBQパーティも終え、リビングで寛ぎ全員で薄味のコーヒーを飲む。


王様ご夫妻はえらくコーヒーが気に入り、特にBBQの後なので口がさっぱりすると言われ、ジンはお土産に一袋コーヒーの粉末とカリタの一式をフィルター付きで渡すことを約束した。


皆で『研究棟』に案内すると言って、キッチンのカウンターの隠し通路から全員で歩いて降り、数秒で全く違う景色の家に出たときのジュリアン、オレリア、王様ご夫妻達の驚きはすごかった。


「ジン君、あの地下道は【時空間魔法】を使って居るのかね?」


「はい、もともと10分程度で着くのですが、【時空間】を使うと数秒なので研究に没頭したりするときには急ぎたいものですから」と言い訳を言っているジン。


『研究棟』と言っても2階建ての家は皆が泊まれて、過ごせる広さと装備を備えており、周りの土地を結界が守っているので、押し入ってくる人間も居ない。


そもそも人が来ないので安く売りに出て居たほどで、セモアの市民はここにこんな家があることも誰も知らない。


地下に降りて、『潜水艇』にみんなを載せる。


イリーナ達がクエストを受けている間に、オレリア達と一緒になるということで【亜空間魔法】で拡張して居たので初めてではないイリーナ達も広くなっている内装を見て驚いていた。


「王様、これは古代人が製作した海を潜る船で『潜水艇』と言いますが、これに少し手を加えて改良して動けるようにしたので乗って見てください」


室内には食堂やベッド、お風呂にトイレがついており、動く家だ。


全員が乗り、水路を静かに進み始め、出口に近づくと船は完全に海中に潜りセモアの海に出て来た。


海中30メートルほどをゆっくり進み、綺麗な海の中を泳ぐ魚達の様を眺めながら更に潜り、外洋に出て30分ほど海中散歩をして再び『研究棟』の水路へと戻って来た。


「ジン君凄いシステムだね、水路は古代人が作ったのかね?」


「はい、地下の建物から水路まで全て古代人が作っていたもので、水路に【隠蔽】と【シールド】を掛けて補強はしましたが、全て古代人の作り物です」


「古代人は凄い文明を築きあげていたのだな!」と王様は呟いていた。


再び皆んなで家に戻り今度は『空飛ぶ車』で庭から垂直上昇して、上空500メートルほどを各町を空から眺め、更に上昇して上空1万メートルを900km/hでデイマール王国まであっという間に行き下降して王都シューベルを上空八百メートルあたりから見て再びセモアに戻った。


アリシアの妹ジュリアンや奥さんになりたてのオレリア、王様ご夫妻は海中さんぽといい、空中散歩といいジンの人外のアイテムに接して驚きを隠せない。


リビングに戻って座りお茶を皆んなで飲む。


明日は皆んながウェディングドレスを着て身内だけのお祝いパーティーをする。


アリシアの妹ジュリアンとオレリアのご両親のデイマール王国王様ご夫妻の3人だけで気が楽と思っていたが、実はギルドに書類を提出したために男爵に伝わり男爵からハリス侯爵、レンブラント王国国王にまで伝わり、身内だけのささやかなパーティーがデイマール、レンブラント両国の国王を交えた一代イベントになろうとはまだジン達は誰一人知らなかった。



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