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第68話 迷宮の都市ダンジョン−1

ジン達一行は各自のスキルアップを目指してま未だ訪れたことのないシルコレア帝国に来て、幾つかのダンジョンを踏破したがクラフトにある”迷宮の都市ダンジョン”がこの帝国最難関のダンジョンだと<タブレット>が教えてくれたので、そこに潜り10階層まで来ていた。


10階層のボス部屋で昼食を食べて、お茶を飲みながらジンが「もしかしたら、夜はこのダンジョンのどこかの階層のボス部屋で夜を明かすことになるかもしれないですね」とイリーナに話しかけた。


「そうねぇ、今までの感じだと20階層辺りで夕食ですものね。何階層有るかわからないけど、ジンは【サーチ】してもわからない?」


「いえ、このダンジョンは30階層がラスボスですね」とジンが答えた。


「なんだぁ、わかっていたの?」


「最初から分かったわけではなく、10階層辺りからはっきりわかりました」


「とりあえず頑張って行きましょう!」とイリーナ。


11階層に向かって行く。


11階層は森林のステージだが、木が大木ばかりで日差しを遮り昼過ぎなのに薄暗い。


大木のそばにはマンイーターやディオネヤキングという動くものに見境なく茎が伸びて来て食いつく植物がいたるところに生えている。


逆にその近辺には魔物が少ない。


全員がシールドをかけながら鬱蒼とした木々の間を歩きながら、伸びてくる蔦や茎を切り捨ててドールとアリシアが道を作って行く。


「二人とも50メートル先にウォーターベアーが1匹いるから気をつけて」とジン。


「アリシア様私がここは行きます」とドールが【縮地】で一瞬で間合いに入って魔石の部分と首を突きで瞬殺した。


更に進むとウルフの中でも最上位のダイアウルフが5匹いる。


ドールとアリシア、ヒューイがそれぞれ『雷剣』、『魔剣ジンの剣』、『神龍剣』で対応する。


ダイアウルフの速度もかなり早く、それぞれ一撃で簡単には倒せないが二撃目で全て倒して行く。


残り2匹をジンが一振りで2匹の首を同時に切り落とした。


更に進むと、サウンドラー2匹がいる。


アリシアにはジンが【付与魔法】で『状態異常耐性』を低周波に弱いと以前聞かされて耳栓を与えていたが常に耳からの攻撃や幻覚などの耐性を持つようにと、付与してくれていた。


アリシアは【飛翔】で首をキリトとして瞬殺、ドールも『雷剣』で切り落とした。


12階層に進む。 火山と溶岩が流れ出ているステージで硫黄の独特の匂いが鼻をつく。


ヒューイが苦手な匂いだ。


「ヒューイ【結界】で囲ってあげるからここは大人しく見てろよ!」とジン。


赤龍2匹がいるが、ジンが『魔拳銃』でこめかみめがけて2発ジャイロバレット弾を放ちあっという間に倒してしまった。


13階層は氷の世界だ、


分厚い毛に覆われた、アイスベアが3匹襲ってくる。


イリアの【アイスアロー】もイザベラの【エアカッター】もすべて厚い毛に覆われた体に跳ね返されてしまっている。


ドールが『雷剣』で一頭の頭に雷を落として葬った。


もう1匹はアリシアがジンお手製の『魔剣ジンの剣』で厚い体毛もなんのその、簡単に首を切り落とし、ヒューイは剣ではなく正拳ですごい速さで持って胸を撃ち抜くと向こう側まで手が抜けてアイスベアの体に穴が空いてしまった。


「ドールちゃん、手に【クリーン】魔法かけて、手に血糊がべっとりついちゃったわ」


イザベラ辺りは驚いて声も出ない。


『あんなに可愛い赤ちゃん龍が凄まじい力で魔物の胸板に穴を開けるんだから』と

びっくりするやら、恐ろしいやら、なんとも言えない表情で美人で可愛いヒューイを見つめていた。


14階層は墓場のステージのようだ。

スケルトンが墓から、墓石をずらして出てくる。

イザベラが『浄化の杖』を使って、浄化して一瞬で霧となって浄化する、しかし、次から次へと湧き出るように出てくる。


「イザベラ、悪いけど浄化し続けてね!これはどこかにネクロマンサーがいるわ」とイリーナが叫ぶ。


ジンはすでに気の流れでそいつがどこにいるのか察知していた。

敢えてイリーナに任せてみようと見ていると、イリーナがやはり察知して強烈な【ファイアボム】をお墓のの左隅の墓石めがけて放った。


石もろとも後ろに隠れていた、ネクロマンサーのバンパイアが炎に包まれ溶けてしまった。


湧き出ていたスケルトンがピタッと止まって出ていたスケルトンはドロドロとした土に還ってしまった。


15階層は海のステージになっていた。


ジンが【次元ストレージ】から『潜水艇』を出し、全員が乗り込んだ。


<タブレット>の【サーチモニター】に100メートル先にシー・サーペントが2匹もいる。


この距離からジンは『魔道砲』で【ウォーターアロー】を4発連射すると2発がシー・サーペントの頭に、残り2発が胴体を貫いて死んだ。


【アトラクト】を発動して手繰り寄せて回収、更に潜行して行くと40メートル先にクラーケンが1匹いる。


今度はレーザービーム1発でこめかみを撃ち抜いて瞬殺し、回収した。


陸地が見えて来て、上陸して『潜水艇』を【次元ストレージ】に入れて砂浜にじょうりくする。


宝箱を罠がないことを確認しながらドールが慎重に開ける。


中には『転移石』が入っている。


一度訪れた場所であれば瞬時にどこでもいける石で、『転移盤』の小型化した石で一人用だ。


これをジンの【複製】魔法で全員に渡せば、自由に【転移】ができるのであとでコピーして渡そうと考えた。


その後、16階層、17階層、18階層、19階層、20階層と来てボス部屋にたどり着いた。


かなり大きな扉をドールが開けると、巨大ゴーレムがいる。


【鑑定】をすると、『黒い煙の塊のゴーレムは刀、魔法、は通用しない。魔石もなく、このゴーレムは思念の塊でできたゴーレムのため、全ての物理攻撃も吸い込んでしまう。唯一の対処法は思念そのものを強烈な思念で破壊するか、異次元空間に飛ばすかです』と表示されていた。


このタイプの魔物はレイスに似ているがそれとも違い、今までの魔物で異界の魔物以外ではジン達にとって最強の魔物であった!


「全員俺より前に出ないで後ろに引いていてくれ。剣も魔法も打撃も通用しない思念体の塊だ。今から俺が異空間に飛ばすのでそれぞれ吸い込まれないように後ろにいてくれ」


ジンは直接魔法ではなく間接的な魔法として闇魔法の神級魔法【ブラックホール】を初めて敵に対して使う。


巨大な黒い煙のゴーレムのそばに空間から真っ黒な手のしらサイズの空間が現れものすごい吸引の音を立ててゴーレムを吸い込んで行く。


もちろんボス部屋の石ころから殆どを吸い込んでジンが止めるまで全てを飲み込んでしまった。

チリ埃もなく綺麗になったが実は宝箱までも【ブラックホール】が吸い込んできえてしまった。


ジンは仕方ないと感じながら、ここで夕食休憩して一夜を越そうと提案した。


イリーナもこの階層ボス部屋の魔物と言っていいのかわからないが、思念の塊のゴーレムに出会ったのは初めてだし、このようなものがダンジョンに存在するということは新たな発見で、冒険者ギルドにも報告を入れた方がいいだろうと思った。


魔法を放っても吸収されてしまうし、剣で切っても煙を切るようだし、ジンの【ブラックホール】がなければどうなっていただろうかと少し怖くなった。


「ジン、もし【ブラックホール】ができなければどうしたの?」


「うん、その時は俺の思念と向こうの黒い思念の力比べで勝つつもりだったから大丈夫だと思っていた」


「なんだぁ!ちゃんと対抗策は有ったのね?」


「でも、あんな思念の塊とやりあったら、次の階層に行くには【ヒール】をたくさんかけないと回復しないから嫌じゃない?だから楽な方を使ったんです」


イリーナはジンを抱きしめて、「あなたって人は・・・。私に心配かけないで、二度も愛する人を失うのはもう、ごめんだわ」と呟いた。


ジンはふくよかなイリーナの胸に包まれ、”亡くなったご主人って、どんな人だったんだろう”とふと考えてしまった。



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