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第59話 セモアのダンジョン

ジンとヒューイの部屋の窓を開けていると磯香りを風が運んで来てくれる。


ジンとヒューイが起きて地下の訓練場に行くと、アリシアが既に素振りをして待っていた。


ジンもバスターソードの『剛力』で5000回の素振りをして、『煌剣』で馬庭念流一文字派の型をなぞり、最後は抜刀術を繰り返し行い朝練を閉めた。


アリシアはドールを相手に、最初は受けが辛うじてできる速さでドールが攻めてくれるので剣と体で躱して居る。


しばらくするとアリシアも余裕が出て来て、楽に対応ができるようになった。


次に少し攻めの速度を早めるドール、たちまち受けきれなくなるアリシア。


それを繰り返して、取り敢えず朝練を終えた。


朝食を食べて、ジンとヒューイが『空飛ぶ車』でセモアの冒険者ギルドに行きクエストを見た。


この街は殆どが漁業を生業としており、冒険者の人数もそれほど多くはない。


クエストも薬草、とか逃げたペットの捕獲依頼とかばかりで魔物の討伐依頼はなかった。


ジンは<タブレット>に『セモアの近辺のダンジョンあるいは未知のダンジョンか古代人の遺跡跡があるか?』と打ち込んでenterキーをポチった。


『セモア南東部2キロに未だ未発見のダンジョンが1箇所、存在します。又港から真東の3キロの所に古代人遺跡が隠蔽されています』と表示された。


ジンは一旦家に戻り、皆にその結果を話し、全員で先ずは未発見のダンジョンを踏破することにした。


ギルドに全員で向かい、全員の冒険者カードを出し、受付嬢に未発見のダンジョンの説明をすると・・・


「少々お待ちください、ギルドマスターに話を通して来ます」と言って2階のギルマスの部屋に行くと、数分で一人の中年の男性が受付嬢と一緒におりて来た。


「初めまして、ここのギルドマスターをしておりますハロルドともうします。高名なジン殿とイリーナ様そしてデイマール王国Sランクのアリシア様にお会いでき光栄です」


「ご丁寧な挨拶恐縮です。実は我々此のセモアに先日から引っ越しして定住して居るのですが、【サーチ】をすると、未だ未発見のダンジョンが存在することがわかりました。今からそこを”ジンと5人の魔女達”が潜ろうと思いまして」とジンが言った。


「セモアにもダンジョンが有ったのですね?それは喜ばしい!一応確認のために入り口まで私も同行させていただきダンジョンを登録したいと思いますが宜しいですか?」


「全然、問題ないよそれじゃ私の魔道具の乗り物に一緒に乗ってください」といい、『空飛ぶ車』に乗り込み2キロ南東に有る岩の突き出た丘に移動して来た。


「見た所岩肌しかありませんが・・・!」とハロルドが少しがっかりした表情でいうが、


「ハロルドさん、がっかりしないで見ていてください」とジンが言って、

【サーチ】をかけると岩肌の部分の向こう側に空洞があり階層になって居るのが検知された。


ジンが掌底破を当てると岩盤が砕けて人3人が通れるほどの穴が現れた。


ハロルドが覗くと階段になっており、下に降りていける。


「ジン殿確かに未知のダンジョンですね!名前を”セモア・ダンジョン”として登録しておきます。気をつけて潜ってください。無事のお帰りをお待ちしてます」と言って、徒歩で帰って行った。


「よし、今回はギルマスが確認までしてくれたので何処か見たいなことはないだろう!全員行こう」


先頭にドール、2番手にアリシア、すぐ後ろにヒューイ、イザベラ、イリア、イリーナとジンの順でドールとジンが【サーチ】をかけながらゆっくり降りて行った。


1階層はいきなり平原ステージになっており、ホーンラビットが23匹突進してくる。


ドールとアリシアが剣で首を切り落として行く。

撃ち漏らしたホーンラビットはヒューイが簡単に『神龍剣』で4匹程首を落として、殲滅した。


2階層は砂地のようになっていて、ポイズンスコーピオンが2匹いる。


ドールが頭部の鋏1対を切り落とし、アリシアが尾の毒針のところを切り落とし、未だ生きていて動き回るところをイザベラが【エアカッター】で頭部と胴体を切断して殺した。


2匹目はヒューイが頭部と鋏1対を同時に切り落とし、イリアが尾の毒針と胴体の部分を【ファイアカッター】で切断した。


3階層は野原で、キラービーが2000匹襲いかかってくるが、ジンが【結界】でまとめて囲って中の空気を真空にして2000匹の死体を潰さずに回収する。


4階層は死臭がする洞窟で、ドールが【ライティング】で照らすと、ミイラが30体、スケルトンが50体出てくる。


イザベラが『浄化の杖』で全てを浄化して霧散させた。


奥にスケルトンキングが盾と剣でケタケタ笑いながら襲ってくる。


アリシアが首を切り落とし両腕を切り落としても直ぐに再生して剣を振り下ろしてくる。


「アリシア、心臓部の魔石を破壊しなくては再生を繰り返すよ」とジンが叫ぶ。


「了解!」と返事して、アリシアが【縮地】でスケルトンキングの懐に潜り込み『魔剣』でひと突き!魔石を砕いて、首を落とすと動きを止めて横たわった。


アリシアはジンからもらった剣の切れ味に感動して、『魔剣ジンの剣』と勝手に呼ぶことにしたら『魔剣ジンの剣』が光り輝きアリシアに呼応するかの様に輝きを増した。


5階層はボス部屋になっている。

扉を開けると矢が飛んでくる仕掛けの罠が有るのでドールが【ディスペル】で解除して、重い扉を開けた。


中にはゴーレムがいた。

アリシアは少し安心して油断していたがジンから「アリシア、気をつけろ奴はスキルでネクロマンサーの力があり、奴本体も再生のスキルが有るぞ」というので慌てて『魔剣ジンの剣』を構え直した。


ネクロマンサーのゴーレムは、地表からスケルトンや鎧を着た騎士団を数十体蘇らせてジン達を襲わせた。


切っても、倒しても、湧き出てくる亡霊達。


イザベラが『浄化の杖』で消し去っても直ぐに地表から同じ数のスケルトンと鎧の騎士達が現れる。


肝心のゴーレム迄行き着けない!


ジンが【奪取スティール】を発動して、ゴーレムの二つの魔石を奪い取って、【アンビジュブルハンド(不可視の手)】の闇魔法を初めて使いゴレムの首を切り落とした。


魔石を二つとも取られたゴーレムは再生もできずネクロマンサーとしてのスキルも発動できず倒れてやっとスケルトンや鎧の騎士団は土に還った。


「ジン、今の魔法は?」とイリーナ。


「うん、闇魔法の【インビジブルハンド】と言って、見えない闇の手で彼の首を切り落とした」


「そんな事もできる様になっていたの?」


「闇魔法のスキルが限界値越えしていたので夜の暇な時練習しておいた」と平然として答えるジン。


5階層のボス部屋の宝物は『シールドの指輪』・”嵌めている人がシールド”と叫ぶと瞬時にシールドに変わって全ての剣戟、魔法を防ぐシールドになる”とでた。


3人の魔法師はシールドがあり、問題ないのでアリシアにつけてあげる。


アリシアの右中指にジンが嵌めてあげると顔を真っ赤にしたエルフの美女は「私にこれをくれるのか?いいのか、私で?」というので、「アリシシアだけシールドをかけられないからこれで魔法も剣も防げるから有る程度天下無敵だぞ」とジンが答えた。


アリシアの国デイマールでは右手に指輪を嵌めてもらうということは愛を告白して結婚の約束をすることなのだが、ジンは全く知らないことだった。


6階層に行くとかなりつよい魔力を感じてくる。


ゆっくり進む道の先にメデューサがいた。

目を合わせると石にさせられ、髪の毛は毒蛇の髪で、首が360度クルクル回る厄介な相手だ。


後ろからイリーナが【アイスアロー】で目を狙ったが剣で弾かれ目を潰せない。


ヒューイが『神龍剣』で魔眼の力を剣に吸い取って奪い、無効化して首を切り落とした。

未だ髪の毛の毒蛇が動いて噛み付いてくる。


ヒューイが上段から剣を打ち下ろし頭を真二つにかち割って殺した。


7階層はトロール2体が大剣を構えている。

側にはキラーアント1万匹がうじゃうじゃと侵入者に向かって移動してくる。


ジンが【結界】でキラーアント1万匹を全て囲い込み【重力魔法グラビティー】で押しつぶして、キラーアントの煎餅を作った!


残るトロール2体はドールとイリアが剣と【アースアロー】でそれぞれたおした。


7階層は岩場に岩竜が3匹もいて、岩礫を飛ばしてくる。


一匹をアリシアが間合いを詰めて岩を吐き出す瞬間を狙って、首を切り落とした。

二匹目はイリーナがやはり岩を吐き出すタイミングを見て【エアカッター】を放って首を切り落とし

三匹目はヒューイが首を切り落として全て殺して回収した。


8階層は火山ステージでキマイラが1匹とバジリスクが1匹いる。

どちらもグロテスクな魔物だ。


キマイラは頭が獅子で胴体は山羊で竜の尾を持ち口からは火を吐く。

頭部は獅子の鬣が硬く通常の剣は通らない。


一方バジリスクは石化の魔眼を持ち、見つめられると石になり死ぬ。

姿は鶏の姿をして、頭部は環状のトサカが隆起していて、翼種は羽毛の生えた蝙蝠のような羽で尾は蛇だ。


キマイラはイリアが【土のアーススピア】で比較的柔らかい胴体の山羊のところを狙い撃って下から放って串刺しにして殺した。


バジリスクはイザベラが【エアカッター】を2連発して、首と尾を同時に切り落として殺した。


9階層は海のステージで眼前に大海原が広がっている。


7人は『空飛ぶ車』に全員乗り込み、2メートルほど海上に浮き飛びながら【サーチモニター】を見ていると、ケートスが1匹、クラーケンが1匹サーチにかかった。


ケートスの近くまで近寄り『空飛ぶ車』に搭載している『魔導砲』で【ウォーターカーター】を2発撃ちケートスを分断して、回収する。


クラーケンは同様に【ウォーターアロー】を放ち、眉間を撃ち抜いて殺し回収した。


「ジン、『空飛ぶ車』から『魔導砲』を打てるように装備したの?」とイリーナが聞いてくる。


「はい、中から俺が放つよりは車に【複製コピー】魔法で作り込んだ奴を装着して全ての魔法を打てるようにしました」と答えていた。


呆れているイリーナを尻目にどうってことないとジンは10階層に向かっ

た。


10階層はボス部屋で罠がないのでドールが開けた


そこにはヒュドラが9本の首をくねらせて一つの首からは火を吹き出し、もう一つ隣の首からは毒液を吐き出しそれぞれ個性のある首だ。


アリシアが首を切り落としてはドールが焼いて再生を防ぎ、反対側の首はイザベラが狙いを正確にエアカッターを放って、イリアが【ファイアボム】で切り口を焼いていきあっという間にラスボスのヒュドラを討伐して回収した。


側には結構大きいダンジョンコアがあり、宝箱を罠がないのを確認して開けると『滅亡の弓』:『魔力100以上の者が持ち得る弓で、何百という矢を同時に射る事が可能で矢は数キロまで飛び、的を外すことはない』と【鑑定】された。


イリーナに渡して後方から上空の魔物などを相手にするときに使うように【次元ストレージ】にいれた。


ダンジョンコアを持って、【転移盤】に乗り1階層の出口に戻った。


古代人の遺跡跡は午後からゆっくり探検することにして冒険者ギルドの素材置き場に討伐した、魔物を納品した。


小さなギルドでは初めての大量の魔物でスタッフ総出で解体したりしている。


ギルドの食堂で果実ジュースと野菜サンドを頼んで待つこと1時間ほど。


やっと納品書が出来上がり、受付にカードと納品書に地図とダンジョンコアを提出した。


ギルドマスターのハロルドがニコニコして降りてきてダンジョンコアを受け取っていた。


「ジン様清算金が白金40枚、金貨85枚、銀貨93枚、銅貨88枚となりました、尚従魔のヒューイさんとドールさんのカードも作成させていただきお二人ともプラチナカードのSランクです。おめでとうございます」


ジン達は全員が冒険者カードを持つことになり全員がSランク以上の冒険者になり、ギルドの情報網によって、Sランクの冒険者がヒューイ、ドール、イザベラ、イリア、イリーナ、ハリス侯爵、アリシア、デイマール王国近衛騎士団長エドモンド8人となりその上のSSランクにジンがいることが伝達された。


7人はセモアの定食屋で海鮮鍋を二つ頼み、みんなで食べて昼ごはんにした。


そのときアリシアがジンから『シールドの指輪』を嵌めて貰った事の意味を皆に恥ずかしそうに話したら驚いてイザベラがそれは問題だと大騒ぎになってしまった。


イリーナから、「この際だからジンの件はここではっきりさせときましょう」と言いだし、「私ら親娘とイリア、そしてアリシアがジンと婚約をする、ヒュイーちゃんは娘として正式に戸籍に入れる。これでいいわね」


「全然よくねーよ!俺の意思はどこに行ったの?」


「あらっ、ジンは私達が嫌い?アリシアを嫌い?」


「いや、好きだよ、皆んなの事がだいすきだよ。でもそれとこれとはちがうでしょ・・・」


「ジンはせっかくあの家を建てたのに私達を追い出す訳?」とイリアがツッコミを入れてくる。


「いや、みんなと住むために建てたのだから、みんなとこれからも住むよ」


「それって結婚して住むのと大して違わないわ、夜の相手を自由にするだけよ」とイリーナ。


「それって、一番大きくない?」とジン。


「自然にしておけばいいのじゃない?」とアリシアまでも話に乗ってくる。


「だいたい指輪の件を嵌めてあげてから言うなよ」とジンが不満そうにいう。


「ジンは私をお嫌い?」


「だから・・・、皆んなのことは大好きだと言ってるだろ!なんども言わせるなよ恥ずかしいから」


「それじゃ、決まり!式はまだ先だけどアリシアは王様にタイミングを見て言わないとダメね、私達も侯爵がいるわね」とイリーナが俄然積極的になってしまった。


昼食を食べ終わって、今度は古代人の遺跡跡を探索する。


ジンは一気にお昼で疲れた御様子だが残りの5人の女性は溌剌としていた。


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