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第47話 帝都ローズタウン

プロレジア帝国の最初に訪れたデンブレッテンの街の”岩宿のダンジョン”を踏破し、『魔拳銃』の新たな弾丸『レールガン』と『レーザー砲』の検証もでき、デンブレッテンで起きた事を帝都のギルドの受付嬢に事の顛末を詳細に話して、”岩宿ダンジョン”の地図とダンジョンコアを渡した。


「ジン様、どうやらデンブレッテンのギルドマスターが大変失礼な対応をしたようで、帝都のギルドとしてお詫び申し上げます、今こちらの帝都のギルドマスターをお呼びしてまいりますので暫くお待ちください」


1、2分して2階からギルドマスターが降りて来た。

またもやエルフの綺麗なギルドマスターだ。しかもSランクの精霊魔法の名人だ。


「ジン君とおっしゃるの?お噂はかねがね聞いております、初めましてわたしは帝都のギルドマスターをしております、ジュリアンと言います」


「ジュリアンさんはデイマール王国のギルドマスターのアリシアさんをご存知ですか?」とジンが聞いてみた?


とても二人が似ていて同じような顔をしていたので・・・。


「はい、姉と双子の姉妹です。貴方のことは姉から耳にタコができる程聞かされて、と言うか念話ですが、お聞きしてますわ」


「お二人ともSランクの冒険者なのですね!」


「ジンさんの前では霞んでしまいますわ、ところで、デンブレッテンでは大変失礼な対応があったと聞いております。そうそう統括部署に話を通して厳重注意させますので・・・」


「ダンジョンコアと地図はこちらで買い上げさせて頂いてよろしいですか?」


「ええ、もちろんです。それでこの帝都でギルド推薦の宿を教えてください」


「そうですねぇー、このギルドを出て少し戻る感じで、15メートルほど行ったお迎えに、”アネモネの里”という宿が冒険者には評判がいいですわ」と教えてくれた。


丁寧な対応にジンもこの帝国もまんざらでは無いと、少し気分を良くしてお礼を述べて、ダンジョンコアの料金と地図の料金、白金5枚と金貨10枚を受け取り、受付嬢に「宿を抑えたらまた来ます」と挨拶して出て行った。


ギルドマスターのジュリアンは「ジン君達にはくれぐれも失礼ないように、お願いね」と受付嬢達に伝え2階に戻った。


「ねぇねぇ、彼って何者?」と受付嬢達がジンに対応した女性に聞いている。


「冒険者カードから、レンブラント王国の冒険者でジン君といって、ランクSSクラスの人よ」


「ええええーあんなに若くて綺麗な女性を連れていて?」


「あのお二人もSランクの従魔だそうよ」


「3人ともSランク・・・、えっ、あの二人従魔?人間でしょ?」


「よくわからないけど、従魔の首輪をつけていたわ」


「奴隷かしら?」


そんな事を囁かれているとは知らず、ジン達は”アネモネの里”の扉を開けて「すみません、ツインを一部屋2泊お願いできますか?」


「はぁ〜い、大丈夫です。2泊で銀貨2枚です。部屋は210号室、鍵はこれです。食事は朝、夕同じ時間帯で5時から10時、ラストオーダーが9時半です」


ジンは210号室の鍵を受け取り3人で上がり、ドールが椅子に座って、ヒューイとジンは紅茶とケーキでお腹を満たして、再びギルドに3人で向かい掲示板のあるクエストを眺めて、オーガー3匹とケルピー2匹の討伐依頼を取って、受付に持って行った。


オーガ3匹は帝都の北3キロの森に潜んでおり、ケルピーは森の西に流れているロウンゼ川にいると聞かされた。


ジンはギルドの裏に行き人通りを見て【転移】でオーガがいる森に現れた。


【サーチ】で位置を確認して、それぞれ1匹ずつ倒すことにして、【縮地】で一瞬に間を詰めてドールは両足を切断してから首を切り落とし、ヒューイはいきなりジャンプして『神龍剣』を横にないで首を直接落とした。


ジンは『幻影』を放って、オーガーの顳顬に雷を当てて殺し、3体を回収した。

そこから更にまた【転移】してロウゼ川の岸辺に現れ、ジンが【サーチ】をすると、もう少し川下に2匹がいる。


100メートルほど川下に行って、ドールが川に飛び込み、ケルピーを2匹15分ほどして死体を担いで上がって来た。


「ドール、お疲れさん」とジンが労い、回収してギルドの素材置き場に惑ってオーガ3体、ケルピー2匹を納品して、討伐依頼にサインを貰い、受付に出した。


あまりの早さに受付嬢は驚くがジンのカードを受け取り、履歴を打ち込んで清算金をくれた。


「ジン様オーガ3体討伐で@銀貨30枚なので銀貨90枚、ケルピーは@銀貨20枚なので銀貨40枚トータル銀貨130枚をカードに入金させていただきました」とカードを戻してくれた。


未だ昼飯を食べていなかったので遅い昼をと思い、定食屋に入った。


ガメリオンのステーキ定食を頼みヒューイと食べて少し早いが宿に戻った。


シャワーを浴びて着替えてベッドに横になり、5時近くまで二人は昼寝した。


夕食で二人は食堂におりて行き、宿では珍しい白身の魚のバター炒めでパンとケルピーのスープに野菜サラダを食べた。


流石に冒険者が多い宿で、殆どが冒険者のようだ。


相変わらずヒューイの美貌は目立つようで、ジンを羨ましそうに見つめる男性陣の視線が痛い!2階の部屋に戻って、コヒーと『夢の果実の木』から瓜を捥いで二人で食べた。


明日は、帝都のギルド管轄のダンジョンに潜ってみることにして<タブレット>で一応場所と名前を確認してみる。


帝都との街中にある建物が入り口で、地下に”大氷河期のダンジョン”と云われている古代に氷河によってえぐられたところがダンジョン化したと記されていた。かなり強力な魔物が居て、未だ5階層迄到達した冒険者は誰も居ないようだ。


「ヒューイ明日はこの帝都の地下の”大氷河期のダンジョン”に潜ろうよ、未だ5階層も行けてないそうだ」


「わかったわ、パパ、きょうは少し早めに寝て明日6時前にダンジョンに入りましょう」


「なんでそんなに早く入る?」


「他の冒険者が入り出すと、街中だからきっと混むよ」


「そうだな、わかった!明日は朝一番で朝食を食べてすぐにダンジョンに潜ろう」


ジン達はその日は早めに寝て、翌朝一番に朝食を食べてギルドに向かった。


流石に早朝なので空いてると思いきや、すでに”大氷河期ダンジョン”には列を作って並んでいた。


前から7、8番目あたりだろうか、5分おきくらいに順番に入って行く。


ジンとヒューイとドールの列に屈強な男達が来て「坊や、女の子と3人ではこのダンジョンは無理だから、そこを退いて俺たちに順番を譲れ」とバカな事を言って来た。


「悪いけど、君たちみたいな能天気の5人では5階層も行けないから潜る事自体やめた方がいいですよ」とジンが答えると男の一人がジンの腕を掴んで列からどかそうとしたが、ジンの足に根が生えたかのように動かない。


そればかりか、屈強な大男が10メートル程投げ飛ばされてしまった。


他の大男達が一斉にジンを囲むが、ヒューイとジンで10メートル皆を投げ飛ばして、列にわりこめさせないでジン達の順番が来た。


帝国兵士が大丈夫なのかと心配顔でカードを見て、驚き敬礼をして入れてくれた。


ジン達の後ろのパーティーの連中が「衛兵さん、前の連中に敬礼なんぞして居たけど何者なの?」


「彼らこそ、噂のSSクラスの冒険者だよ」


「ええ、あの坊やがSSクラス?」


「はい、君たちも入って!」とそのパーティーもダンジョンに入って行く。


1階層からオークの群れ15頭とオークジェネラル2頭、オークキングが1頭がいる。


既に前の組はリタイアしてしまった。


ジンとヒューイとドールが15頭を5頭ずつ剣で10秒で殺し、オークジェネラル2頭はヒューイとドールが、オークキングはジンが瞬殺して2階層に進んだ。


2階層は平原ステージでトロールが2体いる。


ドールが『雷剣』で、ヒューイが『神龍剣』で足を切ったのち首を切り落とした。


3階層では前の冒険者が「お先にどうぞ」とジン達を先に進めてくれる。

みると一人の冒険者の片腕からかなりの血が出ている。


トロールのやつにやられたとのことで、ジンが【ヒール】を掛けて血止めして直してあげた。

彼らはここから戻るようだ。


彼らにすごく感謝されながら次の階層にすすんだ。


3階層は密林のステージで、ポイズンスネークの大蛇がいる。

再生が効くため魔石を狙うのが一番だと【察知】し、【奪取スティール】で大蛇の魔石を奪い取り、念のため、ドールが頭部を切断した。


更に中に入って行くとウォーターモンキー30匹が硬いヤシの実に似た物を投げてくる。


『幻影』を抜いてウォーターモンキーに投げた。

『幻影』は標的を見つけては首を切り落として、自在に飛びながら30匹のウォーターモンキーの首を切り落として、ジンの手元に戻って来た。


次にアースワームが3匹いる。


ドールは『雷剣』で3等分に切り刻み、ヒューイは【ファイアスプラッシュ】で焼き殺し、ジンは『煌剣』で細切れにして、魔石だけ回収した。

4階層は平原ステージに、ワイバーンが群れている。

他の冒険者達がここで皆ギブアップしてしまったようだ。


全部で7頭が群れているので、ジンは素早く【結界】を張って7匹を【結界】内に閉じ込め一気に真空にした。


でかい空間なので真空に少し時間がかかったが5分辺りから1匹、2匹と倒れて行き7匹全部が動かなくなって、念のため、ジンが【引き寄せ(アトラクト)】で心臓を潰して完全に殺して回収した。


5階層、にはもう、冒険者は誰一人としておらず、ガメリオンが2匹いるが、ドールとヒューイが切り倒して殺した。


宝箱はない。6階層に行く手前に罠が有り、ある石畳の4つ程を踏むと壁から矢が飛んでくるのだが、全てジンが【ディスペル】して無効化して6階層に向かった。


6階層はウォーターベアで通常の剣では刃が入らないが、ヒューイが一撃で首を切り落としてしまった。


更に進むと、アクスビークが3匹いる。斧のような嘴を持っている。


ドールは【ファイアボム】で頭部を破壊、ヒューイも【アイススプラッシュ】で頭を砕き、ジンは正拳で胴体を破壊して回収した。


7階層は岩場ステージに岩竜が岩礫を飛ばしてくる。

3匹をジンは『魔拳銃』でレールガンの威力を試そうと、3匹一度に硬い甲羅を横一列に並んでいる状態の時にレールガンを放った。


極超音速で飛び出した弾丸は3匹の硬い甲羅を簡単に穴をあけ、更に突き抜けて、遥か彼方の山をぶち抜いて消えた。


更にその近くにはバジリスクがおり、魔眼を放つ隙を伺っている。

ヒューイが【ファイアスプラッシュ】を放って首から上を破壊して、魔眼を使う隙さえ見せず破壊した。


8階層は森林ステージにフォレストボア3匹とフォレストウルフ30匹がいる。


ドールがレーザービームでフォレストボア1匹を葬り、ヒューイが『神龍剣』で一瞬にして2匹のフォレストボアを刈り取った。


30匹のフォレストウルフはジンがまとめて【結界】で囲い込み空気を抜いて真空状態で10分、全てのウルフの心臓が停止したのを確認して回収した。


9階層はキラービーが5000匹飛んで襲ってくるが、ジンが【ファイアボール】の極大ボールを放ち、全てを灰にして魔石だけ回収した。


更に岩にスプリガンが2匹いる。


ドールが『雷剣』で羽を切った後首を切り落とす。


ヒューイは正拳で魔石の部分を破壊して倒した。


10階層はボス部屋で戸を開くとヒュドラが炎と毒ガスを撒き散らしている。


ヒューイが首を切り落として、ドールがレーザービームで切り口を焼いて再生を防いで順番に9本の首を切り落として討伐完了。


そばに宝箱が有り、ジンが開くと、『ヒヒイロカネの剣』が有り、これもデロスのおっちゃんにあげようと回収した。


この辺りで、昼になったので、このボス部屋でヒューイとジンは昼飯にナポリタンの大盛りを食べながらのんびりと果実ジュースと冷水を飲んで喉を潤し、『夢の果実の木』からスイカを取り出して二人で食べた。


11階層は海のステージでクラーケンが1匹、シールワーム50匹がいる。


ドールがまず潜ってクラーケンの頭部を『雷剣』で切り崩して魔石を奪って刈り取り、50匹のシールワームはジンが【結界】でまとめて囲って、12階層に向かう陸地に【結界】ごと引き上げて水と空気を全て抜いて、殺した。


12階層は砂漠ステージにポイズンスコーピオンが1匹しかも変異種で尾と頭部の鋏がやたら巨大に成長している。


ジンが頭部の鋏を2個とも切り取り、尾の毒針の部分はヒューイが『神龍剣』で切り落とした。

その後ジンが【スティール】で魔石を奪い取り、殺した。


更にサンドモールが2匹向かってくるのを、【砂のサンドスピア】でジンが2匹にはなって殺した。


13階層は草が腰までも生えた草むらにリザードマン10体、リザードマンジェネラル2体がいる。


ヒューイが【エアカッター】の連続で全て10体を殺し、ジェネラルをジンが『煌剣』で首を切り落とした。


14階層は火山ステージでキマイラが2匹が火を吐いている。


ドールが硬い獅子の鬣の部分を『雷剣』で切り落とす2匹とも刈り取る。

黒龍が奥の方から姿を表すが、ヒューイが『神龍剣』で首を切り落とした。


15階層はどうやらラスボスの部屋で開けるとミノタウロスの上位種とヒュドラの変異種で首が12個も持つ変異種だ。


「ヒューイがミノタウロスを頼む、俺はヒュドラの変異種をやるから」


ヒューイは顔を狙って【ファイアアロー】を放ち、その隙に【エアカッター】で足を狙い、飛びながら『神龍剣』で首を切りに行く。


ハルバードのスキル持ちのミノタウロスも顔と足に同時に違う魔法を放たれて尚且つ首を狙われてはあっという間に首を切り落とされてしまった。


一方12個の首を持つヒュドラはジンが【結界】で全てを囲い込み空気を抜いて真空にして、待つこと20分で完全に全ての首が動かなくなり死んだ。


宝箱に入っているのは『万能防護服』、耐熱、耐寒、耐物理的打撃の3拍子を揃えた服。


”魔女の道楽”においてもいいがイリーナさんに聞いてからだなと【次元ストレージ】に入れた。


ダンジョンコアを回収して転移盤で一階層の入り口に戻った。


ローズタウンのギルドに戻ってきて、素材置き場に刈り取った魔物をおいて行く。ものすごい量の魔物の山だ。


2時間は納品書の清算にかかるから食堂で待っていてくれと言われ、食堂で納品書ができるまでドールとヒューイと3人で、ハムサンドイッチを頼んで果実ジュースと一緒にたべた。


2時間過ぎてもまだ来ないが量があまりにも多いため時間がかかっているのだろう。

3時間に回ろうかとする辺りでやっと納品書ができ、ジンは受付に大きなダンジョンコアと地図、それと納品書とカード提出した。


受付がギルドマスターにダンジョンコアを渡すべく2階に上がっていった。


ジュリアンが降りて来て「やはりジン君たちがダンジョン踏破の一番乗りですか!すごく大きいダンジョンコアですね、15階層まで有ったとは・・・」


「清算がすごいことになってますよ、受付から貰ってください」そういうと2階のギルマスの部屋に戻って行った。


「ジン様、白金68枚、金貨95枚、銀貨98枚、銅貨85枚とこのギルド最高額の清算金になりました。カードに全て入金でよろしいですか?」


「はい、お願いします」ジンはカードを受け取り、ヒューイ達と宿に戻りシャワーを浴びて、夕食まで部屋でのんびり体を休ませるのだった。



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