第100話 ファミリーに数々の付与をする
ジンとイリーナとヒューイ達はこの大陸に滅びたと思われていた魔族がいることがわかり、<タブレット>の力を借りて魔族の潜む場所を見つけて殲滅し終え、あと残るは魔族の本拠地であるブラックアイランドとノースアイランドに3000名弱が住んでいるとわかった。
ジンとイリーナ一行は一旦セモアに戻って来た。
「おかえり、ジン魔族はどうだった?」とイリア?
「うん、一応この大陸にいる魔族は全て処理して彼らが企んだことも全て処理したけど、今後まだまだ油断はできないよ」
「そうね、特にプロレジア帝国の辺境伯様の領地は対岸の島が魔族の本拠地だからここを守るのがこの大陸を守ることですものね」とイリーナが言った。
「お母様、ロンやルイは活躍できたの?魔族が相手ではまだまだ荷が重いでしょ?」
「少しずつだわね、ロンもルイも私たちと一緒に同行すればすぐ慣れるわ」とイリーナがジンを見て言ってくる。
「ロンもルイも魔族と戦うにはもう少し個体そのもののスキルをあげないと戦いには無理かな?」とジンがルイを撫でながら言う。
「とりあえず、お風呂に入って着替えていらっしゃい」とイリアが3人に言って、ジンからお風呂に入った。
久しぶりに我が家でお風呂に浸かり、今後の魔族の戦いのためにルイだけでなくファミリーの力も底上げしていかないと、と考えるジンだった。
イリーナも湯船に浸かりながら、実際に対面した魔族達が無詠唱で殺人光線を放って来て、その威力が半端でないことを察知し、全員にシールドの威力を底上げしないと更にランクが高い魔族には太刀打ちできないと感じていた。
お風呂からヒューイも、ジンも上がって、夕食の準備をローラとドールがしてくれて、きょうはジンの好きなお好み寿司だ。
女性陣が先日買ってきた海鮮をふんだんに出して、みんな、好きな具を海苔巻きにして食べ、フェリシアやオレリアはこの食事が2回目で美味しい美味しいと感激して頬張っていた。
ジンは皆んなに食事の後、ケーキタイムの時に今後の対魔族対策としての戦い方を含めそれぞれの技術を見極めて明日からの特訓をする方法等を相談したいと切り出した。
ジンが「イリーナも感じたと思うけど、彼ら魔族は俺やドールが放つ様な殺人光線を二人に一人が無詠唱で放って来る。これから身を守るには【シールド】を二重に掛けて守る必要が有る。今後は魔族が相手でない時も必ず【シールド】は二重に掛けて戦う事、それと明日午前中に各自の訓練の時、俺が考えれる最良のスキル、魔法をエンチャントしようと思う」
「例えばドールは穴が空いても自動修復出来るし、特に【シールド】を要らないと思ったけど、【イレージング】の様なスキルや魔法にあった場合どう対処すればいい?一番は【ディスペル】だと思うんだよね、それか先方の発動時間よりも早く【転移】すること、これが一番だと思う」
「それで考えるのは先ずは全員が【シールド】をかけれること、ロンもルイもね。全員【転移盤】を持っているのでロンはイリーナとルイは俺と転移する。そして先ほど言った【ディスペル】で相手の魔法を解除する。これでほぼ無敵に近いと思うから明日、全員に【付与】してあげます」
「そうそう、フェリシアとオレリアにも100倍時計の指輪を渡して置くね、これで魔族の無詠唱の殺人光線は避けることができるし、剣撃も最初の一撃を防ぐことはできるからね」
ケーキを食べながらも皆結構魔族が生きていたと言うことで緊張しながらコーヒータイムを終えて、明日の午前中の全員の久しぶりの訓練を楽しみに各自の部屋にあがった。
「ジン、今日は私が一緒よ!」とアリシアが顔を赤らめながらジンの部屋に一緒に向かった。
「アリシア、君には既に剣聖のスキル、100枚時計の指輪、シールドの指輪、リフレクションリング、簡易転移盤、を渡しているので今、此処で【ディスペル】を【付与】してあげるよ、そうすればほぼ我々と同じ戦力で魔族とも容易に戦えられるからね」
「ありがとう、旦那様!あとは魔物相手に、【リフレクションリング】などの実戦を積んで使い込める様に頑張るわ」
そう言うとジンを抱きしめて、アリシアはジンを招き入れた。
夜中まで久しぶりにアリシアは燃えてジンを求めた。
考えれば忙しく動いていたジンなのでアリシアと夜を共にするのは久しぶりの気がするので、お互いが求めあった。
手を繋いだまま二人はいつの間にか意識を手放して、朝を迎え、二人で地下の訓練場にヒューイと朝練を始めた。
アリシアも一番最初の頃は息も絶え絶えの訓練が今では難なく朝練をこなせる様になり、その成果は剣の振る速度に如実に現れていた。
3人ともシャワーを浴びて、着替えてリビングでローラにアメリカンコーヒーを入れてもらう。
イリーナ、イリアが降りて来て、次にオレリア、フェリシア、イザベラと降りて来て朝食を全員揃って久しぶりに食べる。
先ほど朝練を終えた時『研究棟』の警備をしているジェスとケンも母屋の家に来てもらっている。
ダンとアレン、ジェスとケンにも【ディスペル】と【シールド】、を食事の前に【付与】してあげて、それぞれ無敵ゴーレムに仕上げてあげた。
ロンとルイにも【ディスペル】それに【シールド】を付与してあげて一人でも魔族と戦える様にした。
朝食を全員が食べ終わり、地下の訓練場に行く。
「フェリシアとオレリア、君達に【ディスペル】それと『100倍時計の指輪』『リフレクションリング』を付与して、渡して置くね」
これで全員がほぼ魔族とも戦える様になったので、ジェスとケンも時々実戦を積むためにダンジョンに一緒に潜ることにした。
それぞれ訓練所でケンとアレンが、ダンとジェスが模擬戦をし、ロンとルイがアリシアとドール、フェリシアとイザベラ、オレリアとイザベラ、イリアとイリーナジンとヒューイ、で模擬戦を繰り広げた。
ローラとミーシャも軽く模擬戦をしてローラ達だけ早めに切り上げ、リビングに戻り、紅茶とケーキを用意して、皆の訓練が終わる頃を見越して準備した。
皆シャワーを浴びてからリビングのソファに座ってケーキを皆好きなものを選んで訓練の疲れを癒した。
ジンは<タブレット>の【GOD】をクリックして『敵対するノースアイランドの魔族を赤、無害な魔族を緑に』と書き込んでenterキーをポチった。
するとノースアイランドの半分が緑の点だったのには驚いた。
恐らく平和に暮らしていたいと思う魔族もいるのだろう、ジンは赤の点をクリックしながら【イレージング】をして500人程の敵対魔族を現段階で消し去った。
更に、続けてブラックアイランドの魔族も同様にタブレットに表示させてみると1500人の魔族のうち500人が赤になり、【イレージング】をかけながら500人の魔族を消し去った。
「ジン、これなら私たちが魔族に対抗できる様に付与してくれなくてもよかったわね?」とイリーナが言うが、「いや、どうなのかな?彼らの特殊スキルで消えた様に見せかけて実はしっかり防いでいるやつだっているかもしれんよ!」
「それは考えすぎよ!ジンの【消滅魔法】ができる魔族はいないと思うわ、いたら人間族や獣人族のAランク以上を消して行くことが可能じゃない?それをしていないと言うことはその様な魔法を使える人はいないのよ」
「何れにしても、俺たちは家族全員が強ければいいことで、午後も模擬戦をして明日からは交代でダンジョンに挑戦しようよ」とイリーナにジンが言った。
昼食までの時間をリビングで皆とコーヒーを飲むジンだった。




