灰の騎士
如何なる時も冷静で、多くを語らず背中で示し、何も欲さない無我の騎士。
王国の守護者たる七耀の騎士、その始まりにして頂点に君臨する者。
万象一切を燃やし尽くす焔の前には灰だけが募り、彼の騎士の焔は龍種の息吹すら呑み込み喰らう。
彼の騎士が王国の守護者である限りその城壁が崩れ落ちることはなく、何者であろうと侵攻することは叶わない。
故にこそ、これは英雄の物語なのだろう……
「(休暇が欲しい昼間から飲酒したい健気で儚い彼女が欲しい……ていうか騎士辞めたい)」
……これは、ひょんなことから魔法の才能に目覚めてしまったがために、騎士として王国に尽くすことになってしまった男の物語だ。
王国の守護者たる七耀の騎士、その始まりにして頂点に君臨する者。
万象一切を燃やし尽くす焔の前には灰だけが募り、彼の騎士の焔は龍種の息吹すら呑み込み喰らう。
彼の騎士が王国の守護者である限りその城壁が崩れ落ちることはなく、何者であろうと侵攻することは叶わない。
故にこそ、これは英雄の物語なのだろう……
「(休暇が欲しい昼間から飲酒したい健気で儚い彼女が欲しい……ていうか騎士辞めたい)」
……これは、ひょんなことから魔法の才能に目覚めてしまったがために、騎士として王国に尽くすことになってしまった男の物語だ。