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日々日々

リガの街 ジネット


「ん…」


朝か…。また途中で意識が…。

あなた…。

んん!?

「こら色ボケ聖女!ユーゴ様が窒息している!」


このおっぱいお化けめ!ユーゴ様が埋もれている!


「ぼうや…みるくのじかんですよ」


「寝ぼけてるんじゃない!起きんか!」


またか!


「あらあらおひめさますこしまってね」


だれがお前の娘だ!いいからどけ!


「ありゃ、今日はお母さんモードかあ」


「ルー手伝え!」


「はーい。わっわわ!?」


「きゃっ、あなた!?」


腕が!?


「ぷはっ、リリアーナも休みだし、皆でもう少しこのままでいよう」


「はい!」


「あなたぁ…」


「はいぼうや」


「ぐむっ」


この色ボケ聖女ぉ!


◆   ◆   ◆

sideユーゴ


いやあ。死ぬかと思ったね。胸で窒息死とか歴史に残るんじゃないか?


「ご主人様今日はどうします?」


「そうだなあ…」


リリアーナも休みの事だしな。


「今日は家でゆっくりしようかな」


「わっ!?ご主人様!」


膝に乗せやすいのがいけないのだよ。


「んー。ルー成分補給中補給中」


「どんどんどうぞ!」


可愛い奴めー。ぎゅっとしてやるぞ。


「キャー」


む。いかんそういえばルーは掃除の途中だったな。

おんぶして、おれが掃除しよう。


「それでは発進します」


「え?ご主人様!?」


うむ。寝室がやはりヤバい。

ベッドを干さなければ…。


「ルーがやりますよ?」


「いいのいいの」


共同作業だ。

む!?これはジネットが、俺を誘惑した白のガーター!?

性癖を突きおって…。

これも洗濯っと。



キュッキュッ

うーむ。引越しするときは、もう少し大きい浴室にするべきか?

4人で入るとギリギリだ。しかし、そうすると掃除が大変だな…。


「ルーは引越しするなら、浴室の大きさ希望ある?」


「え!?引越しするんですか?」


「うん。ルーも赤ちゃん生まれたら部屋が必要でしょ?」


「赤ちゃん…ルーの赤ちゃん…。えへへ」


「おーいルー?」


いかん意識が余所に。

む!?昨日、ジネットが入ってきた時に着ていた白い水着!そのままだったか。

これも洗濯。



作業場の方は、製作後に掃除してあるから、特に汚れは無い。せいぜい埃だ。

む!?ジネットに着てもらったギリシャ女神風の服だ。ここにあったか。

洗濯洗濯。



しかし、この洗濯機擬きを作った奴は天才だな。魔石をこう使うとは…。

む!?これはジネットに頼み込んだ、新妻ふりふりのエプロン!また着てもらおう。

さて、入れるか。


「あなた?ここにいらしたんです……あっあっ!?」


落ち着いてくれたまえ。今日回収した洗濯物を入れているだけだ。


「落ち着いてジネット」


「で、でもその籠の中身は!?」


気づかれたか。冷静なときに見ると恥ずかしいのだろう。

次、頼みごとをしたときに拒否されるわけにはいかん。

ならば!


「俺のために、こういうの着てくれてありがとう。愛してるよジネット」


このままハグだ!


「え!?あなた!?わ、わたしも愛してます!で、でもその籠のんむっ!?」


誤魔化されんか!

とどめのキスだ!!!


「ありがとうジネット。次も何かあったらお願いしていいかな?」


「あ、あにゃたぁ…。なんれもいってくらさいぃ…」


いかんやり過ぎた。


「じゃあ、一生一緒に居てくれる?」


「あぃ…」


ぬお!?腰砕け!?



ふむ。そろそろ脱水か?


「あにゃたぁ…。ちゅきぃ…じゅっといっしょぉ…」


立てなくなったジネットをお姫様抱っこしているが、すんごく可愛い。

リリアーナ張りの幼児退行だ。


「ああ、俺も大好きだ」


「うれしいぃ…きしゅしてぇ」


もちろん。



「旦那様。ジネットさんとルーちゃんはいったい?」


「いやあ、ちょっとね」


「えへへ」


「しゅき…」


ソファに皆で一緒に座っているが、自分の膝に乗っているルーも、隣で腕にしがみついているジネットも、意識が遠くに旅立っている。


「リリアーナももっとこっちへ」


「きゃ」


空いてるもう片方の手で、リリアーナを引き寄せる。うーむ柔らかい。


「もう街には慣れた?」


「はい。街の皆さんもよくして下さってます」


「そっか」


よかったよかった。


「んーこうやって愛してる人に囲まれて幸せ」


「はい。私もです」


「このままずっと幸せが続いて、そのうち赤ちゃんも出来て」


「はい」


気のせいか、体温上がった?


「おっきくなったお腹に手を当てて、ママだよパパだよって言いながら」


「ママ…パパ…」


大丈夫?


「生まれてきた赤ちゃんに、ありがとうって言いながらキスするの」


「はいぃ」


大丈夫じゃないかもしれん。でも話は締めねば。


「そんな風に、リリアーナもジネットもルーもいて、子供達と一緒に生きていきたいよね」


「だんなさまぁ…えへへ…ぼうや、ママとパパですよぉ」


大丈夫じゃなかったかあ。



うむ。皆帰ってこない。

夕食を作らねば。

そっと抜け出そう。  よし。

さて、訓練の成果を見せるとき!

肉よし!野菜よし!魚よし!その他具材と調理道具一式よし!最後にレシピよし!

やるぞ!腹は括った!

猫の手っと


うむ及第点。


◆   ◆   ◆

死ぬかと思った。

腹上死とかシャレにならん。

面白いと思って下さったら、下の☆で評価して頂けると、作者が洗濯しながら喜びます。どうぞよろしくお願いします。

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