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鶴亜詩沙はリアルTASである お正月編

作者: 幻影刃

あけましておめでとうございます(一週間以上経過)

 とある元旦の朝。私は気持ちよくベッドから起き上がり朝の支度をする。そして持つべき物を持った後に外に出て──


「空中攻撃死んだふりジャンプキャンセルループププププ!」


 突然遥か上空へと縦回転をしながら飛んで行った。こんな訳が分からないことをしている私の名前は鶴亜詩沙(つるあしすな)。世にいうところのリアルTASである。

 空中攻撃死んだふりジャンプキャンセルループ、略して縦コプターをした私はそのまま近くの神社へと向かっていく。そこには私の友人もいる。時間的にももう来ているだろう。だからこそ私はさらに家から神社までのタイム更新を狙った。

 そして私はそのまま神社の地面へと降り、あまりの落下速度に周りの人の目には入らなかった。


「ふぅー、間に合った間に合った」


 私は落下時の衝撃を空中ヘッドスライディングで無くし、シュッと着地する。死んだふ力学はここまで進んでいるのだ。そしてそのままこの神社にいるはずの友人を乱数調整しながら探す。


「はぁー、またやってるそれ」

「お、意外と早く見つけたぞ我が友人鈴菜さん」


 探し始めて約十秒くらい経った後に鈴菜を見つけた。乱数調整で少しいじった甲斐があった。


「それと、その変な動きはやめた方がいいよ。目立つ」

「いや、別に変な動きじゃないでしょ?」

「上下に超高速で動いたり微動だにしないくせにちゃんと前に進んでるのが変な動きじゃないと?」

「うん」

「どうかしてるわ」


 そしてそのままお参りをした。待ち時間はタイム重視の私からすれば地獄でありイライラタイムであった。

 お参りを終えると私と鈴菜は屋台へと向かい、そのうちの射的を選んだ。


「射的って落ちないで有名だけど……」

「大丈夫だ、問題ない」


 私はお金を渡して鉄砲を受け取りそのまま即弾を込めて撃つ。そしてそのまま次の弾を込めて撃ちまた込めて撃つ。その弾は全てお菓子などの小物などに当たり落とす。


「あれ、大きい景品とかは狙わないの?」

「え、これって全ての弾を当てたら勝ちって言うゲームじゃないの?」

「全然違うよ! 射的は当てて落としたものが貰えるゲームだよ!」


 おっとしまった。てっきりそういうゲームかと思ってしまった。だがしかし、弾を全て命中させるタイプの射的TAでは新記録を出せたから別にいいか。


「さて、気がつけばもうかなり時間が経って夕方になったね」

「それじゃあ帰ろう──」


 鈴菜がそう言おうとした瞬間、突然空色が黄昏色から|完全パーフェクトブラットカラー《紅色》に染まり始めた。まるで異世界ものファンタジー世界の魔法のような感じに。


「え、ちょっとどうしたのこの空色!?」


 この現象に鈴菜は驚いていた。そりゃ、今まで起こったことがないことが起きてしまえばこういう反応になるのも無理ない。というか、新年早々なんてことが起こってるんだ。

 そんなことを思っていると、突然空からゆっくり悪魔のような翼を生やした人が降りてきた。なにこれどういう状況?


「哀れなる下級種族どもよ、今日からこの星は我々悪魔が支配する。抵抗しなければ殺しはしない」


 突然の状況に私を除いたここにいる全ての人間が腰を抜かしたり口を開けて困惑していた。鈴菜に関してはかなり焦っていた。


「どうするの詩沙!?」

「うーん、手っ取り早くこれで済ませちゃうか」

 そう言って私は自分のポケットからとあるものを取り出す。そしてそれを手の上に乗せる。

「待って、無を取得するのは禁止」

「えー」


 無を取得すれば手っ取り早くこの物語をエンディングに持って行けたが、流石にストップをかけられた。


「じゃあ……」

「え、何、ついに詩沙変な行動から戦車でも呼び出すつもり?」

「いや、エンディングを作ってる」

「ちょっと待って世界のプログラムをいじらないで?」

 無を取得できないのならば作ればいい。化学の力とはそういうものなのだ。


「よし、エンディングだぞ、泣け」

「ちょっと、流石にそれは強引──


 ──突如襲来した悪魔達はなんやかんやあり帰っていき、地球に再び平和が訪れた。ザ、エンドってね。めでたしめでたし。

まさかの第二弾。第一弾よりもネタは多くしたつもりです。

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