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勇者はニート  作者: sei
1/2

第1章 始まり

僕はしがないゲーマーニートだ。それ以下でもそれ以上でもない


大学受験に失敗し、一応の大学に行ってはみたもののなじめず、


そのうち行かなくなり今に至るというわけだ。なんとなーく毎日


が過ぎ終わっていく毎日、そんな日常に絶望しながらも


そのような生活を送っていた。そんなある日、あるRPGをプレイ


しようとしたら目の前を光が包み意識が遠のいていった。


気が付くと、よくあるRPGの世界の森の中の切り株に


座っていた。


「あれっ?ここはどこだ?僕はさっきまでそれこそ、こんな

ようなRPGをプレイしていたはずなのですが。」


おかしい。あの引きこもりの一室からこの風景は世界観が違い


すぎて何より、このオタクの場違い感は吐き気をもよおす


レベルだ。しかもさり気なく服装も変わっているいつもの


ニートの嗜み(スウェット3日洗ってないよ)から、これもよくある


勇者っぽい服に靴、そして何より剣を装備していた。まぁ太った


体型や見た目は変わらなかったのだけど。


「なんで見慣れてはいるものの(ゲームのみ)こんなものを僕が

装備しているのだろうか?」


自分で言うのは何なんだけどとても動揺していた。その時、


「今時語り口調の一人言なんてゲームでも流行んない

ですよ~。」


「うわぁぁぁぁ!!!」


背後からの急な声に驚きなぜか僕は後ろにのけぞってしまった


ため、背後からの声の人にぶつかった。


「いててて。だいじょーぶですか?」


その声の主はRPGの中でよくいる賢者のような格好をしていて、


何よりゲームでも見たことがないくらい綺麗だった。


「そんなんじゃ雑魚キャラにもやられちゃいますよ~。」


「いたた、そもそも君は一体何者なんですか?」


すると謎の女は


「フフフッ・・・。あ~すみません。あなたがずっと敬語で

話しているのを聞いていたら、ちょっとつぼっちゃって。」


ちょいとムカつきを覚えつつ謎の女に気いた。


「質問に答えてください!あなたは何者でここは

どこなんですか!」


すると女はさっきまでの笑顔とはうってかわって真剣な顔つき


で答えた。


「私はアンジュ。ここは"リューサント"あなたは勇者に選ばれ

この地にやってきたのです。」


「はあああぁぁぁぁ!!!?」


ゆっゆ勇者!?この僕が?このニートの純粋たる引きこもり


の僕が何で勇者なんて反対なjobにつかなきゃいけないんだ!?


「お断りします!!!」


「だめですよー。もう決まったことなのですから~。それに勇者

の役目を終えないともう帰れないですよ。」


!!!


ありがちなパターン、そしてその不可能さに絶句した。この


パターンはありがちかつ逃れようがないのはゲーマーの僕は


よく理解していた。


「一応聞くよ。何をすればいいの?」


女はきっぱりといった。


「はい!勇者を倒していただきます!」


「は?????」


2分くらいだろうか予想外すぎてフリーズしたのは。


「ちょっと待ってくださいね。僕が勇者に

選ばれたんですよね?」


「はい!勇者に選ばれました。おめでとうございます!」


「ありがとうございます。いやそーゆーことじゃなくてですね。

それで僕の役目とは?」


「はい!勇者を倒していただきます!」


「おかしくない?」


何で勇者が勇者を倒すんだ?自殺でもしろと言うのか?


「正確には元勇者を倒していただきます。」


「元勇者?この世界には元々勇者がいたんですか!?」


「はい。一応。」


「僕がその元勇者を説得しましょうか?」


「バカなんですか?説得ですんだら倒してくれなんて

いってませんよ。」


それもそうだ混乱しすぎて思考回路がおかしくなって


しまったらしい。


「そもそもなんで僕は勇者に選ばれたんですか?それとその

元勇者は何をしているのですか?」


ちょっと怖かったが聞いてみた。そしたらアンジュは俺の首


根っこをつかみ森の奥へと引きずり込んで


「それはおいおい教えます。でも今は先を急ぐので答え

られません!さぁ急ぎましょう!」


・・・・・・・


強引すぎない?

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