ヴァナルガンド

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始まりは二色の色だった。
その地には黒き者と白き者が居た。
黒き者は柔和な男だった。
反対に白き者は荒くれた女だった。
彼等はれっきとした兄妹であった。
彼等には親が居なく出生が分からなかった。
彼等は親を探す為に沢山の『眷属』を作り双方の役割に見合った働きで遂に出生の秘密を割り出せた。
……だが一悶着あり遂には双方の領分を侵す形で眷属を創り出してしまった。
黒き者からは力強い智者である『魔族』が、
白き者からは魔族を討伐する為に
知恵を絞り力を付けた『勇者』が産まれた。
それは世紀最大の兄妹喧嘩へと発展した。
戦は白き者の勝利へと終わった。
白き者はかつての地を旅立つ際に
『見定め』種を蒔いた。
それは『陽の光』より育まれ、
彼女の『涙』により養われ
ついに『五つの花』を咲かせた。
それがこの世界での魔法の成り立ちと言われる
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