表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

都市シリーズ

詩 絶滅都市と最後のあなた

作者: 透坂雨音



「信じてはいけませんか 私達の世界を

 希望を持ってはいけませんか 私達の世界に」


 この世界に 光はなく 満ちるのは闇ばかり

 希望なき世界 見渡せば あるのは絶望だけ

  ……だと 人はそう言うけれど


 夜があるから 朝が来る 光があるから 闇がある

  ……けど


 長く夜が続こうとも朝日は昇り 

 闇が満ちようとも それは光があった証拠

 そう だから


「目を閉じないで 希望はまだ そこにあるから」


 命は時にあっけなく消えてしまう 育んだものも一瞬にして


「あなたはこの世界を

 無情な世界だと言うかもしれない

 非情な世界だとそう言うかもしれない」


「だけど そうだとしても

 だからこそ尊いと思えるものがある

 手にしたいと思う輝きがある」


 ――――生まれてくる命に語るのは どんなあなたの世界?

 ――――育んだ絆が教えてくれるのは どんな道になる?


 寂れた町の中 崩落した橋の上 誰もいない駅の中


 今は夜 そして包むのは闇

 もうすこし あとすこし 朝と光を待ち続けて


 ――私はそこで待ってるから





 終わってしまった結果だけを見れば悲劇かもしれない

 だけど その過程の中には あと少し ほんの少しでも 頑張ろう 耐えようと

 そう思った気持ちがあるかもしれない


 もう駄目だと思ったそう場所から 一歩でも歩けたのなら 希望を手にする事が出来たのなら

 それはきっと とってもすごくて強い事だと思います


 終わってしまった事は悲しいです 悲しむ事も大事だと思います

 けれど よく頑張ったねと褒めて その歩みと足掻きに気づく事も大切なんじゃないでしょうか


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] たとえ望外な成果を手にしても、それは永遠に続く喜びではなくて、間もなく過去の事になってしまう。 だから、成果を得るためにもがき続け、試み続けなければいけない。 それは、苦しみでもあり、希望…
[一言] いろいろと考えさせられるような詩でした。 ありがとうございます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ