表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/26

イケメンに告白されたけど生徒会長就任

 生徒会長に立候補したと思ったら生徒会長になっていた。な、何を言ってるか「分かるから」


 ……最近委員長のつっこみが容赦ない。

 しかし僅差とはいえ、藤絵さんに勝てたのは未だに信じられない。

 どうしてかなと考えていた俺に、委員長から衝撃的な事実が知らされた。


「何か生徒の一部が古雅くんのこと女だと思ってるらしいよ」

「解せぬ」


 というかあり得ない。俺が女装趣味だと言う噂が生徒会立候補前に流れたのに、何故に真性女子だと思われるのか。


「あの噂が流れきる前に立候補だったから。ポスターと演説姿だけ見て女子だと勘違いしたんじゃない」


 つまり女装しての選挙活動が、見事に勝利を引き寄せたらしい。

 ……知らない生徒からすれば詐欺じゃねぇか!?


 ともあれ、生徒会長になってしまったからには仕方ない。

 惜しくも敗れた藤絵さんに報いるためにも、全力で挑まねばなるまい。


 というわけで、まずは顔合わせを行う。

 私は新生徒会長として、アオイ先輩と並んで生徒会室に居た。

 ……女装で。


「……もう泣いていいかな?」

「ど、どうしたんですか会長!?」

「泣かないでください会長!?」


 突然涙ぐんだ私に、一年生の役員たちがわたわたしながら慰めてくる。

 うん、良い子ばかりで嬉しい。最近変人ばかり周りに居たからとくに。


「ありがとう。大丈夫だから。心配かけてごめんなさい」

「い、いえ」


 緊張気味に返事をする小柄な一年女子。というか身構えてる。

 ……私(変態)のせいですね。分かります。


「えーと、じゃあ端から順番に自己紹介していってくれるかな?」

「はい! 一年A組皿ヶ嶺ケイタです!」


 何故か重い雰囲気をぶち破り、元気よく言い放った皿ヶ嶺くんとやら。

 よくやった。今度から何かあったら君にふることにする。


「一年D組。小林セイラです」


 続いて小柄な一年小林さん。大人しそうなので取り扱い注意か。微妙に私を警戒してるし。


「……書記担当。二年A組の北条キミカよ」


 自己紹介するなりキッと私を睨んでくる北条さん。

 つり目美人なのでめっちゃ恐い。私何かしましたか?


「あの子は藤絵さんの派閥の子よ」

「あー……」


 アオイ先輩の耳打ちに納得。彼女からすれば私は藤絵さんを蹴落とした敵なわけで、睨むのも仕方ない。

 まあいざこざを持ち込まれても困るし、藤絵さんに頼んで注意はしといた方が良いかもしれない。


「会計担当、二年F組前田カガト。お札を数えてるだけで時間を潰せるくらいお金大好きです!」


 まった濃いのが……。

 見た目普通なのに、いきなりはじけよったわこやつ。


「……横領はしないように」

「むしろ増やして返します!」

「持ち出すなっつってんだよ!?」


 要注意。要注意だこいつ。


「副会長を勤めることになりました。二年B組の三枝ミキです」

「どこかでお会いしませんでしたか?」


 というか三枝さん。どっから見てもアオイ先輩家のメイドな三枝さん。

 何故に学校に通っていてかつ副会長になってるのですか。


「ああ、この子は古雅くんが知ってる三枝ユキさんの妹さんよ」

「妹!?」


 似すぎというか瓜二つなんですが。

 妹さんが大人びてるのか、お姉さんが若作りなのか。聞いたらめんどくさいことになりそうだから聞かないけど。


「姉がご迷惑をおかけしました」


 ホントにな。まあ一番迷惑振りまいてたのはメイドよりも主の方だったけど。


「因みにミキさんも卒業後はうちでメイドとして働く予定なの」

「へぇ」

「というわけでミキさん。これからは古雅くんを主人として尽くしなさい」

「何でやねん」

「かしこまりました」

「かしこまるの!?」


 分からん。姉もよく分からん人だったけど、妹も分からん。

 まあ有能そうな人だから、副会長なのはありがたいけど。


「じゃあ最後に。生徒会長を務めることになりました、二年C組古雅リョウです。このような役職を預かること自体が初めてで、至らぬことも多々あるかと思いますが、やるからには全力でをモットーに励んでいきたいと思います。ご迷惑をかけることもあるとは思いますが、皆で協力して生徒会を運営していきましょう」


 私が言葉を切ると、アオイ先輩が拍手をし、それに遅れて新役員たちの拍手が加わっていく。

 懸念だった北条さんも、鋭い目のまま拍手をしてくれる。案外うまくやっていけるかもしれない。


「では、皆さん頑張っていきましょう」


 こうして私を生徒会長とした、新しい生徒会の運営が始まった。



「ところで何か質問とかあるかな?」

「はい! 会長は何で女装してるんですか!」

「趣味だ! 悪いか!?」

「可愛いから悪くないです!」


 以上、私と一年の皿ヶ嶺くんの頭の悪い会話。

 同じく一年の小林さんがドン引きしてて私は泣いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ