『雨が降る部屋で』
完全にチャットGPTに出力させたものになります。
この物語を読むにつき、自己責任でお願いします。
登場人物
■ 宗像 廉/29歳
・フリーのカメラマン
・廃墟や暴力事件の現場ばかりを好んで撮る
・静かで冷酷、他人の感情に興味がない
・誰かに愛された経験がなく、それを必要ともしていない
・美形で痩身。目つきは鋭く、笑うことがほとんどない
■ 笠木 郁/21歳
・大学を中退し、現在は風俗店で働いている
・宗像に救われたと思い込み、盲目的に愛している
・どこか幼さの残る容姿で、笑顔が多い
・執着心が強く、宗像のためならどんなことでもする
・自分の身体や心が傷つくことに無頓着
【1】
郁が宗像と出会ったのは、客に殴られて路地裏で倒れていた夜だった。
「……動けるか?」
その声に目を開けたとき、郁は世界が変わった気がした。
汚れた顔で見上げた先にいた宗像は、まるで雨の中で光る彫刻のように冷たくて綺麗だった。
宗像は郁を病院にも警察にも連れて行かず、ただ写真を撮ってから、そのまま家へ連れて帰った。
「お前みたいなやつ、撮るのが好きなんだ」
郁はその言葉を、「興味を持たれた」と勘違いした。
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【2】
宗像の部屋には、撮られた写真が壁一面に貼られていた。
倒れた男、血まみれの路面、焼け焦げた猫、酩酊した女……
どれも痛みと悲しみと、救いのないものばかり。
郁はその中に自分の写真があることを見つけて、少しだけ嬉しくなった。
宗像の目に、自分が映っていた証拠だった。
「俺、ここで働いてもいい?」
「別に、好きにしろよ。家賃は払えよ」
郁はそれを、「一緒に住んでいいってことだ」と受け取った。
宗像は何も言わなかった。
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【3】
宗像は郁を撮るたび、わずかに表情を変えた。
それは郁にとって、「特別な存在になれている」と感じさせるに十分だった。
けれど、宗像が郁の頬を殴ってカメラを向けたときも、
郁は怒らなかった。
「……痛いけど、あなたが見てくれるなら、それでいい」
その言葉に、宗像は眉ひとつ動かさなかった。
「ほんとに、頭悪いな。お前みたいなのが一番、撮りやすい」
郁はその残酷な言葉すらも、「好きだから言ってくれるんだ」と曲解した。
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【4】
ある晩、宗像のもとにヤクザじみた男たちが訪れる。
宗像はかつて、彼らの抗争現場を“勝手に”撮影したことで、命を狙われていた。
郁はそのとき、宗像を庇って肩を刺された。
「……なんで、庇った?」
「あなたがいなくなるのが、嫌だったから」
宗像は、郁の流れる血を見つめたあと、ゆっくりとカメラを構えた。
シャッターの音が、病的に静かな部屋に響く。
「お前、そうやって死ぬまで俺のカメラに映ってろよ。お前が死ぬなら、それを撮ってやる」
郁は弱った声で笑った。
「うん、嬉しい……俺の最後、あなただけに見てほしい」
宗像は、その言葉に何の感情も返さなかった。
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【5】
傷が癒えてから、郁はもう一度宗像に尋ねた。
「ねえ、あなたは……俺のこと、好き?」
宗像は少しの間を置いて、答えた。
「好きじゃないよ。一度も、お前を愛したことなんかない」
郁は微笑んだ。悲しいふりも、涙も流さず。
「……うん。知ってた」
「なのに、まだここにいるのか?」
「うん、だって、俺が愛してるのは俺の勝手だから。あなたが俺を愛さないのも、あなたの勝手でしょ?」
宗像は何も言わなかった。
郁のその狂気じみた献身に、ほんのわずかにレンズ越しの興味を失いかけた自分がいた。
「……お前は、いつか俺の写真の“一番いい被写体”になるかもな」
「嬉しい……」
郁は宗像の手を握った。冷たくて、何の力もないその手は、彼にとって神のようだった。
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【終章】
宗像はその後も、郁を撮り続けた。
どんなに身体が壊れても、心が崩れても、郁はそこにいた。
宗像にとって郁は「愛していない便利な被写体」であり、
郁にとって宗像は「愛を与え続けるための神」だった。
愛のない場所に、愛が注がれる。
そして、それは永遠に報われることはない。
それでも、二人は同じ屋根の下で、雨音を聞いて生きていた。
⸻
―終―




