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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ホラー短編集

仕事帰りに殺人鬼に出会ってしまった男の話

俺は黄泉裏跋扈(よみりばっこ)やっと十一時間勤務を終わらせて帰るところだ。

挿絵(By みてみん)

せっかくなら家に帰る前にコンビニにでも寄り道して頑張ったご褒美に缶コーヒーでも飲みながらチキンを食べたいな……まずは近くにあるコンビニを調べないとな。いつも仕事が終わったらそのまま寄り道せずに帰るし、仕事場が家から遠いからこの辺のお店あんまり知らないんだよな……スマホスマホ、あれスマホがないな……まさかどこかに落とした!?本当最悪来た道を戻らないと!

そうして俺は来た道を戻ってみることにした。

一時間五十六分後

やっと見つけたけど結局仕事場の近くまで来たな……うん?誰かいるな

「おーいきみ、こんな時間に一人だったら危ないぞー」

俺がそういうと近づいてきたのは高身長の男だった……俺より身長が高いってことはこの男は百八十六センチメートル以上か……あれ?この男俺のスマホ持ってるな

「なあそのスマホ俺のなんだが……」

俺がそういうと男は睨んできた。

俺なにもしてないんだが……あれなんだか意識が……

俺は突然意識がなくなった。

三分後

俺は意識を取り戻した……のだがなぜ俺は血の付いた包丁を持っててこの睨んできた男が倒れてるんだ!?

しかもなんで俺の首にこの男の小腸が巻かれて……あああなんで俺の手にこの男の顔の皮膚が!?なんか口の中が血の味がするな、なにを口に入れてるんだ?

そう思い口から出てきたものは……この男の目玉だった。

そして俺は吐いた。

二分後

ウーウー

あっああ警察が来た!?このままじゃ捕まる……逃げたいけど逃げたら罪が増えるし……もう諦めよう。

「確保ぉぉぉぉ」

そうして俺は捕まった。

取り調べを受けていたら俺に余罪があると言われたが本当に俺は知らない!そう思っていたのだが監視カメラの映像を見せられ、俺がやったことを認めるしかないと思った。

時々意識がなくなることがあったが俺の意識がないときにこんなことをしていたなんて……俺はどうやって人を殺したんだ?

分からない、なにも分からない

そうして俺は死刑を言い渡された。

三年と七ヶ月十二日後

俺は死刑が執行されることになった。

「いやだまだ俺は死にたくない!どうして俺が……俺が殺してたとしてもその時俺の意識はなかったんだ!信じてくれ!」

「おい林!早く731番を連れて行け!」

「はっはい松尾刑務官!……すまない731……黄泉裏さん」

「おい林今731番のこと名前で呼んだだろ!」

「すっすみません……ですがこの人の最後ぐらい名前で呼んでも……」

俺は名前で呼ばれるとかよりもっとあと少しでいいから長く生きたいだけなんだよ。

そして俺の意識は失われ気づけば自分の身体中傷だらけの状態で執行室にきてい……あぁぁ!首に縄が……

「いやだ!!死にたくない!いやだいやだいやだ死にたくないいやだいやだやめ……」

ドーン

あはは俺は自分の知らないうちに殺人鬼になってたなんてな……ははっ分かるわけ……ないだろそんなこと……まだやり残したことがたくさんあったのにな、あ〜あ

そう考えながら俺は死んだ。



おしまい

見つけて読んでいただきありがとうございます!!

私はどっちの立場になっても怖いなと思い書きましたが、現実にあるかもしれないので皆さんも気をつけておかえりくださいね

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