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#9 フライング

今回はちょっと会話多めです

「天音君テストはどうだった?」

「今回はダメそう。10割テストに集中出来なくてな。8割は集中出来たって感じ。」


「テストに影響でる程モヤモヤするって何してたのさ」

「ま、まあいろいろとな」


いやおめーだよ。あんな可愛い仕草テストの14時間前に見せられたら頭から離れねーよ。


疑問そうに見てくる月に対して言いたかったひかるだが、心の奥底にしまって会話を続けた。


「椿はどうだったの?」

よくぞ聞いてくれました!私は今回調子良かったのです!」

「すごいじゃん。順位あがってるといいな」

「あわよくばトップ10入りしてるといいんだけどね」

 

BGMがあったらぱんぱかぱーんと流れんばかりのVサインしながらドヤ顔して来る月。

ひかるは、自分に及ばなくてもしっかりと頑張った相手には素直褒めたいと思っている。


「そうだこないだの料理の話しだけどカレー作ろうと思うけど、今晩どう?」

「今日?まだテストの結果でてないじゃん?」

「天音君は一位確定見たいなもんだからいいかなって。フライングってことでね」

「なんだそれ」


へへって笑いながら見せる笑顔はひかるも釣られて頬が緩んでしまう。


「じゃあお言葉に甘えて今日はみんなのアイドルの手料理食べさせてもらおうかな」

「もう、天音君までそう言うこと言う」


気に入ってないのかその呼び名を聞いてムスッとした顔になる。


「やっぱ呼ばれるの嫌なのか?」

「嫌って言うか勝手に持ち上げられて注目浴びるとやりづらいんだよね」


「それであまり喋らない方がいいねって言ったのか」

「そうね。貴方みたいなスペック高い人と私見たいな可愛い子が学校で絡んでたら注目の的だよ?」


こいつ自分で可愛いって言いやがったよと、突っ込みたくなったがこれも心にしまい込んだ。


「話題になるだろうけど、同じ話題なんて一ヶ月も持たないから俺は気にしないけどな」

「え…そうなの?」


予想外の返答だったのか、月は少し首を傾げてキョトンとしてる。


「まあお前が気になるなら話しは別だけど」

「もうすでに注目浴びてる身だし私も気にしないよ。」

「ならこの話しは終わりだな。あ、カレーは甘口大盛りでよろしく」


手をパンっと叩いて話しかえて辛さをリクエストすれば月も了解と元気に返事をする。


「言っておくけど、天音君よりも美味しく出来ないからね?私は最低限のレベルでしかないから。」


「暗黒色してなければ大丈夫だろ」

「そんな失敗しちゃった、てへっ。な展開はないから安心して」


真顔で言って来ただけにひかるは、お…おうとしか返せなかった。


また連絡しまーすと一言いい、月はスーパーへと、ひかるは自宅へ帰るのであった。

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