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#8 友達の彼女兼ライバル

今回は辰巳君の彼女が主役です。

「あぁ…疲れた…」

あれから、数日がたったこの日は学力テストがあり、力を使い果たしたひかるは机の上で突っ伏していた。


「ひかる君、お疲れ様。」


ひかるを労いに来た女性は葉月咲恋(はづきえれん)

ダークブラウンの髪型に清楚で物静かな才色兼備な女の子。

辰巳の彼女である。


「お疲れ、そっちはテストだった?」

「100%の力を出し切ったわ。今回は私が1位頂くから」

「お前って俺のことすごい敵視してるよな」

「敵視じゃなくてライバル視って言って欲しいわね」

「へいへい、そうですか。今回は咲恋が1位だと思うぞ、俺は調子悪かったから」

「またそう言うこと言って私をぬか喜びさせる作戦なのでしょ」


「何、人の女とイチャイチャしてるんや!」


ひかると咲恋が話してる所をトイレから戻ってきた辰巳が茶々を入れに来た。


「これのどこがイチャイチャしてるように見えるんだ?」

「してないならオッケー」

にっこり笑いながらグッドサインしてる辰巳を見てやれやれって顔してるひかる。


「ひかるも早く彼女作れよな」

「錬金術みたいにポンっと出来るもんじゃないんでね」

「ひかる君は、きっかけさえあればすぐに彼女ができると思うわ」

「きっかけねぇ…」


一瞬、月の顔が浮かんだがひかるに取ってはまともに関わってる女子が、他にいなかったから浮かんだだけ程度にしか思ってなかった。


「なあ辰巳、彼女出来てどう変わった?」


思いの外真面目な質問に辰巳は一瞬固まるが、少し考えて問いに答える。


「そうだな、そればっかりは好きな人が出来てからのお楽しみだな」

「答えになってないだろ」

「そりゃもちろん。お前と俺じゃ性格違うからな。まあ俺視点で言うなら大切にしたいと言う思いが強くなったな。」

「彼女がいる前で言わないでくれる?恥ずかしいから」


辰巳がごめんごめんと言えばもう…と返す咲恋を見て、自分にはまだ先の話だろうなと真顔になっているひかるであった。


少し居づらくなっていたひかるは二人に先帰ると、手を振り学校を後にする。


「さて、どうしたもんか」

「天音君!」


校門出て少し歩いた所、今日の献立を考えながら歩いくひかるを後ろから追いかけて来るのは月だった。


「椿、お疲れ」

「お疲れ様。方面一緒だし一緒に帰ろうよ」

「あ、うん」


学校ではあまり喋らない方がいいね、と言いつつ一緒に帰ろうと誘う月の心境に不思議に思いながらとりあえず二人で帰ることにした。

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