第1章3節 新たなエリアに向かう
「うおおおおっつ!お前らかあっつ!」
姿が見えた!その主は比較で言うが、子牛程の大きさがある。犬種としてシェパードだった。
空中に飛びあがると、くわっと口を広げ、シンタに襲い掛かる。その尋常ではないスピードにかろうじてシンタは避けたが、パワーアップしている自分と同等、いやそれ以上のスピードと迫力があった。
「うおっつ!シンタ!大丈夫かあっ!こいつ、ケンゾウだっ!」
「ケンゾウ!嘘だろっ!そいつが犬だって言うのは聞いて無いぞ!」
「おうっ!人型が犬で、犬型がケンゾウなんだ!」
「おいいっつ!それを先に言っとけえっつ!」
「くらえっ!」
びゅーんと、リンドウがそのケンゾウの背後から長刀を振り落とす。しかし、そのスピードはとんでもなく速く、今度はリンドウに向かい大口を開けた。
「おいっつ!ケンゾウ!俺だ、リンドウだ。覚えていないのか?」
「知るかっ!そんな名前などとっくに忘れた。お前達を食うっ!」
「このやろ・・そんなにこちとらも簡単にお前に食われてたまるかっつうんだよっ!」
ビシ、バシ!ドスン・・目まぐるしい展開で2人対、この場合一頭?一匹は、攻守を入れ替えて戦い合った。何度もシンタもリンドウも肩や、腕を噛まれた。肉片をケンゾウは食うが、それは、シンタもケンゾウの肉を食いリンドウも切り取った肉片を食うと言う全く互角の戦いとなっていた。1時間、2時間が経過する。その内にアカネが起きて来た。




