第1章3節 新たなエリアに向かう
シンタがリンドウの口に指をつけた。
「・・・」
リンドウにも緊張が走る。それは元々視力、聴力がずば抜けていたリンと言う者の能力がこのシンタにもあると言う事だ。しかし、リンドウとても、アカネ、シンタには到底適わぬものの、それでも超人レベルの者なのだ。
「犬?走って来るのは犬だと思う」
そのリンドウが言う。シンタが、首を傾げて、
「犬ってさ・・ワンとかぐるぐるうと吠えたり、唸ったりするんじゃね?」
「そうだよ」
「いや、何か大声を出しているぞ、こらあ、お前らあって」
「ええっつ!」
姿はまだ見えない。しかし、リンドウの、耳にもそれは聞こえた。
「確かにこちらに向かっている。それも四つ足だ。そして、大声で怒鳴っている!」
「四つ足ってよ。人間型生命体に四つ足なんて居るのかよっ!それに言語を発するだとお・・でもよ、こいつは、とても強力な奴だ。それだけは分かる。リンドウ、お前は右横に陣取れ、俺は左だ。そして、俺達も前進するっ!」
「おおっつ!」
何であれ、相手は敵意を持ち、こちらに襲って来る者だ。戦うしか選択肢は無いのである。それはこのCゾーン全てがそうだったからだ。




