第1章3節 新たなエリアに向かう
「だからよ?お互いにさあ、そんな状況じゃなかっただろ?俺だって、いちいちそんな情報を取り出してお前と語る時間もなかったじゃんか?」
「まあ、そうだったな。でも、話が変わるが、アカネっちが、ものすげえ勢いで丸焦げにした怪物達を、もう2頭も丸ごと食っちまったぜえ?」
リンドウが呆れている。
「アカネは今が成長期っつうやつなんだよな。もともとこいつの腹には限界がねえんだ。それも毎日同じ味だと飽きるからさあ、色々俺も大変なのさ」
「まあ、それはシンタがアカネっちに食事に関しては、自分が選んで食わしていると言う理解で良いんだな?」
「ああ・・アカネが言う通り、俺にもその犬並みの嗅覚があるらしいや、それはパパッチからも聞いていたからな、付け加えると。リンドウ、お前にも恐らくだが、自分の体に合う食べ物があるんだよ。その点、ガラークはアカネに適合したようだし、俺にもお前にも少なくても適合はした。全部食う必要はねえよ。周辺の怪物は居なくなった。ここは俺達も食おう」
「おう・・」
こうして、アカネは大きさ数メートルもある怪物を5頭、シンタもリンドウも2頭を丸ごと食ったのである。




