第1章3節 新たなエリアに向かう
「仕方がねえよ。でもパパッチは復活する。だって、不死身だって自分でも言っていたし、ママリンもそう言っていたからさ。それにシンじいちゃんもそう言っていたし」
会話に入っていけないリンドウは黙っていた。そんな兄弟、肉親など居ないからだ。アカネは鋭い、その微妙な表情を読んでいたのだろう、そのリンドウに、
「リンド!そのシンじいちゃんも、肉親が居なかったそうなんだよ」
「え!そうなのか?じゃあ、俺と同じかあ」
「うん、だからね、あたい達を肉親と思えば良いよ、ね?」
アカネの言葉に、リンドウも大きく頷いた。
「何となくさ、俺はそのシンじいちゃんと過ごしていたと言うリンと言う者の再生細胞なんだとは、ワクイと言うのか天から発する言葉から聞いていた。俺達を創生したと言うが、ワクイが何者かも知らないけど、そう言う声があったんだ。言語中枢って言うの?それは再生されるから、こうして喋れる訳だが、一緒に誕生した後4人の内、2人は十分に喋る事が出来無いんだよ。だから、どこに居るか分からないけど、いきなり襲って来るかも知れねえぞ。まあ・・そうは言っても、今のお前達に向かってくれば逆にコテンパンにされるだろうがなあ」
「そうなん?後・・でも4人は俺達と同じ姿態の者が居るって事だな?」
シンタが聞く。ここは小さく頷いたリンドウだった。少し*違和感があったが、シンタが追求する事は無かった。
*少しどころか、かなり違う すぐ分かりますが・・
「ちょっとだけ先に聞いとくわ、リンドウ」
「あ・おう」
「その他4人とお前達は、一緒に行動した事は無いのか?」




