第1章2節 自分達と同族か?
「うん、ママリンはきっと遠くに居るんだと思う。でも、良かった・・やっとママリンの声が聞こえたよ。しくしく・・」
アカネの眼からは涙が零れている。ワカナもアカネに自分と同じセンサーが備わっている事、その恐らく能力が目覚めた事を知り、胸が熱くなっていた。この感情こそが、本来人間或いは、動物であろうとも持ち得るものなのだ。ワカナにはワクイにない感情があった。
「アカネ・・私の声が聞こえたのね・・良かった。とても兄妹だけで心細かった事でしょう」
ワカナも、その二人の状況が、まるでそこに子供達が居るように見えるのだった。彼女は天に向かって叫んだ。
「出して!ここから!ワクイっ!」
「それは駄目だ・・」
冷たくワクイの声が聞こえる。
「地球上に貴方が居ない事は知っているわ。でもね、いずれ私はここから自力で出るわ。貴方なんかの決して言いなりにはならないし、私は自分達の子供達を守る」
「・・まあ、これだけは言っておくよ。今の子供達の急激なる細胞変化は、ある種の進化過程であろう。君は、手を貸さずに子の成長を見守る事も親の役目では無いのかね?義父シン君がやったように、地球地下内部に張り巡らされた、自分達の存在を隠す穴倉のような生活では、子供達を守護するだけの過保護教育では決してこんな変化等も無かっただろう?シンゾウ君はその点で言えば、君の過保護な守護ばかりの育て方よりも、進歩的な方法でシンタ君を育てようとしていたのでは無いのかね?」
「その反対照的な放任主義が、貴方の教育と言う事ね、分かった。もう何も言う必要など無いわ」
今度は、冷たい声でワカナは言うのであった。その眼が怒りで燃えているようだった。
しかし、ワクイは




