新章 宇宙特進路と、改造宇宙船
「同じ気持ちさ、天才軍師の孔明さん、そして俺の中にも、優の中にも元帥の精神や、沢木 純氏の心がある。だが、その答えを見つけるとしたら前に進む事しか有り得えないのだとね。その先を予測しても、何が起こるか分かっていないんだよ、誰もがね、だって未知の世界なんだから」
サネアツは深く頷いた。孔明脳がそうさせたのだろう。
シンタが、シンゾウに父子としてのざっくばらんな話としてこんな事を言っている。
「パパッチさあ、ここはその関係で聞きたいんだけどな」
「はは・・もう子孫が累代居る中で、お前は俺の第一子。うん、何だ?」
シンゾウが親子の関係になり、聞き直した。
「素朴な話さ。俺達が戦闘力を磨いてもさ、もう宇宙戦争的な戦いになったら、空中戦だろ?生身の人間が戦う事なんて有り得ないじゃん」
「うん、それはそうだろうな」
「だから、今こんな鍛錬をずっとやって来ているけど、無意味にも思えるんだけどな、それなら感車の操縦法とか、製造中の宇宙船の操縦を習った方が良いだろう?」
「それも、うん、お前の言う通りだ」
「じゃあ、パパッチも分かりながら、こんな無駄な訓練をしているのかい?」
シンゾウはにこりとしながら、シンタに、
「いや、アカネからもこの話が出たんだよ。でもな、良く聞け。お前達は最近ずっとバーチャル闘技訓練をやって来ている。それが何の為か分かっているのか?」
「だって・・バーチャルは、仮想敵って事だし・・」
「実際敵と戦うのと、リアリティが無いって事かい?」
「あ・・いや、結構それがリアルなんだよね。実際以上に色んな攻撃を仕掛けて来るし、一度やったこちらの攻撃を学習しているんで、同じやり方は通用しないんだよね」
「本気でやっているのか?」




