新章 宇宙特進路と、改造宇宙船
「このデータが出て来た事によって、ジャーク星人も確かに地球型生体とは違い、見た目にも邪悪で、体で拒否反応を起こすような生体だった。いや、クローンだった・・と言うのは、殆どの宇宙飛来の異星人はクローン化していると言う理解で良いんだと思う。だからビリヤン星人もジャーク星人も宇宙型に対応したクローンだったと言う事だろうな」
「もはや、これだけの科学力を持ってすれば、素手同士で戦うなんて原始的な手段なんて選択しないよな?」
「ふ・・そんなものはワクイ型生体であり、もはや宇宙論理では通用もしないだろう。恐らく破壊光線や、電磁場攻撃等の物理的攻撃であろうと推測される」
「なら、このジャーク星型宇宙船をどう活用するんだ?」
優と、雄太とサネアツのトップ3の会話であった。
「構造を説明するが、この宇宙船自体が一種のバリアなんだ。つまりこの宇宙船全体から放出されるエネルギーが皮膜を作り、周囲の空間を無の状態にする。宇宙特進路と同じパイプを形成するんだよ」
「ほうっつ!」
説明したのが優で、声を上げたのがサナアツと雄太だった。
「これを量産しようとしたのが、ジャーク星であり、地下に工場があった。電脳とは言って居るが、ビリヤン星の電脳端末さ。これを秘匿したかったんだよ、ビリヤン星の電脳はな」
「成程。そこまで解説してくれたら、より納得出来る。じゃあ、俺もその電脳から取り出した複数の異星人のデータを開示する」
サネアツが、3本指、4本指であるが、確かに人間生体型の異星人の姿を示した。
「物を創る、手足を動かす。理想的な姿はやはり俺達人型だと言う所に落ち着くんだな。そして、異常に脳が発達する。まあ当然だよな、高度な科学力を持つ限りは、力と力で戦い合うような戦闘型の必要は無い。しかし、未開の星ではそう言う種も無数に居る訳だ。それぞれの環境に応じた姿・形態でね」
「うん・・で?宇宙浮遊軍と言うのを聞いたが?」




