新章 宇宙特進路と、改造宇宙船
「つまり、1万年光年先には、無数の超科学力を持った星があり、例えばその宇宙船のスピードを超越した他にも航法があるのでは無いか。そして、その星の宇宙船が地球に攻めて来る可能性もあると言う想定はありませんか?ビリヤン星だけが宇宙特進路を発見したのでしょうか?他にも航法が存在する可能性もあると思えるのですが」
「つまり、優博士は最近そちらの研究をジダン博士としているが、その素材の耐久実験をしたいと思っているのだね?」
「え・・!」
一同がSKIの突如の発言に驚いた。今、3光年先に1年で行けると言う話をしているし、宇宙船の製造が出来ている現況下で、遥か先の事を優は言っているらしく、SKIはそれを肯定でもしているかのような発言だからだ。
優は、もう一つ言った。
「現地球の母星である太陽は、スーパーフレアを起こしにくい活動の弱い恒星だと言われて来ました。しかし、実際にそれは起こった。地球の地軸移動や、大地震、大津波等もその影響です。今は落ちついておりますが、それは何時また起きても不思議ではありませんし、その活動と合わせて恒星としての寿命も迎えるのでしょう。そしてジャーク星、ビリヤン星の母星キラは既に終末期ですので、こちらも既に最終的に膨張後、大爆発を起こし、この恒星の惑星群は宇宙に跳ねだされるか、或いは一緒に粉々になるのかどちらかでしょう。もう一つ言えば、ビリヤン星は実際・・本当にジャーク星に侵略されていたのでしょうか?」
サネアツが、
「何を言うんだ?俺達が何故戦って来たと?」
「ビリヤン星の科学力は、この電脳を見てもジャーク星の電脳を遥かに勝ります。つまり、ジャーク星は逆にビリヤン星の属星であった可能性もあるのではと思いました」
「・・とても重要な事を、私も把握していない発言を今優博士が言ったが、君がそこまで言うとは、推論ではもはや無いんだよな」
「何故、ジャーク星の電脳を破壊したのか・・つまりはビリヤン星の端末として、表面に出たら困る事があったのでは無いでしょうか?むしろ、最初に侵略したのはビリヤン星人と言う事の方が、整合性も出て来る」
「だが、ずっと攻撃を受けていたのはビリヤン星なのだぞ?」




