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第1章2節 自分達と同族か?
本気でやる事が仲間思いと言うアカネの言葉には、少し抵抗感もあったが、リンドウが望む所だ。シンタは思いなおすと、もうリンドウが突進し、空中に飛躍し、
ズドーーーン!
これは、いきなり、リンドウの長刀がシンに向かって振り落とされた音だった。それは閃光を伴う程の凄まじい威力であった。
ガツーン・・火花が散った。それは、シンタがソードでそれを受け止めた音だった。シンタは、にやりとして、
「おいおい・・この威力があったら、ガラークなんて、いちころだったんじゃね?リンドウ」
「何い・・俺・・今のは全力だったんだぞ?それを軽く受け止めただと・・?」
リンドウの目が点になっていた。
「またまたあ・・リンドウは、冗談を言ってるしなあ、あはは」
シンタは笑う。まるで格が違うか如きの余裕の言葉なのだ。リンドウは首をぶんぶん振りながら、
「違げえわっつ!本当に、お前を殺す気迫で放った全力の一撃だわっ!」
「きゃはは・・」
「な・・?」




