異世界との戦い編
「でも、総司令官。こっちも相手側の戦略や、意図を知りたいじゃないですか。その異世体人がどんな目的で、この世界に来ているのか、或いは特進路と言う言葉もリンゼ博士が言っていたけど、もしそうなら、宇宙のどこかから前にも聞いたけど、絶え間なく無数の物質が降り注いでいる。俺達生命体とは即ち、無質量の永遠に消える事の無い素粒子の一つであると。異世界なんて俺は分からねえけどね、でも、現実的にこの宇宙にある所からやって来ているのなら、それを確かめるのは学問もそりゃ大事っすよ。分かっているんすけど、実践で確かめるのが一番の方法じゃないんすかね。俺はズダに行けと言っているんじゃないけど、何なら俺が行くっすよ」
「そりゃあ、駄目だろ。お前はリンドウ軍のトップなんだからさ」
シンゾウは益々顔を歪めた。
そこへSKIの声が響いた。
「今の話、全部聞こえているぞ、リンドウ君。何と言う無茶苦茶な提案をするんだよ、駄目だろ、それは流石に」
「やっぱり駄目っすか」
「はああ・・・」
アカネが溜息を。だが、SKIは続けて、
「しかし、それは逆に良い提案なのかも知れない。分析も大急ぎでやっているし、今回の初異世体人、獣のサンプルは大手柄だ。その案を検討しようじゃないか」
「えっ!まじっすか!」
リンドウの眼が輝いた。
「だが、待て、君じゃない。コウタ斑とサネアツ君が開発した、感車がある。これで異世体人が良く出現する地域がある。ここにヒントが隠されているのだろうと推測している。君達の中で、感車の操縦に慣れた2、3名でこの辺をパトロールしてくれないか?そして、無人の感車を一台送り込む事にしよう。それには追跡データがある。ここで、宇宙から出現しているのか、感車の信号が途絶えたなら、異世界からの者達だと言う両論の結果が出る。つまり、大きくこの検証が出来る訳だよ」
「おうっつ!それならばっ!」
リンドウが小躍りした。当然、好奇心旺盛であるズダは真っ先にリンドウ軍の中からと言うのに自分が手を挙げたのだった。




