第1章2節 自分達と同族か?
この巨大な怪物は、動くブルドーザーでもあり、眼前の物を動植物はおろか岩石すらも全て飲み込んで行く。その点動きは非常に緩慢であるので、通常ならば、彼程の能力・・と言っても、彼らシンゾウとワカナの能力すら全く分からない状況の補足では、説明も難しいが、ワカナは突如ある電波によって脳内が攪乱され、動けなくなってデマルクに飲み込まれそうになった時に、シンゾウがその巨大な口の中に入り、ワカナをその外に放り出したのが、この時の状況だったのだ。だからシンゾウは、デマルクの体内に居る?もう消化されている?未だに不老不死のこの男が簡単に復活出来ないのは、これは後に記すが、デマルク特有のその特殊な体内形態にあるからだ。シンゾウは、近くに居たシンタに逃げろと大声を発した。その時には既にワカナは、この亜空間に閉じ込められたらしい・と言うのがこの現実に繋がって行くのであった。
ぐっすり食事を取り、強敵を倒し、食した事でシンタとアカネには、これまでとは違う活力が漲っていた。それはリンドウとは少し違うものだった。
リンドウは、
「お前達は、食事をする度に何か力をつけているのか?シンタ、俺とし合って見ないか?」




