現状からの脱却へ
「俺は、そう思わないっす。だって、俺達はずっと戦って来た。そして、各自のスキルは確実にアップしている、少なくても俺達は復活・再生出来る体がある。何の為にこの体を得ているんだ?無限と言う可能性を俺達自体が持っていると自負する。違うかい?なあ、トップ5の皆さん、SKI、シンゾウ総司令官。俺達は戦うよ。なあ、軍団長の皆」
「ああっ!俺達には、そう言う先の先まで思考する必要性は無いと思う。だって、ここまで現実に向き合い、戦って来たじゃん、今までも今からもだよ。なあ!」
おおっ!この言葉に、SKIは、
「そうだな・・そうなんだよな。ここで敗北をする事まで想定したら、士気にも影響する。私達は、君達戦士を信頼し、共に現実に向き合い戦うしか無いんだ。そして、現理論を幾ら戦わしても、終わらない。終わりがあるとすれば、我々が共存する道を見つけるか、圧倒的に君臨するしか無いんだよ、もうこの世界に存在する以上は・・サネアツ君。生身の体には、スーツの開発が急務だ。博士群はそちらを優先に。そして遺伝子的改良や研究は麗華君他、コウタ君も交えて、美恵子君が主になってやってくれ。私には、もっともっと、戦士達の実践データを積み重ねるしかあるまい。やってくれるな?とても過酷で、君達は死ぬ程の苦しみも味わうんだ。私にはそれがどうしても言えなかった」
SKIが沢木 純の高潔なそのままの姿で、涙をためながら言う言葉に、シンゾウ達はぐっと来た。故に、更にこのSKI軍の信頼関係は強化されて行くのであった。人は、人を動かすのはやはり善性なのである。柔軟で勇敢な行動は押し付けられて出るものでは無いし、自発的に、その行動に迎えるものでは決して無い。




