表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
者々共出会え!  作者: 白木克之
536/640

とんでもなく進化した世界では・・

「簡単には行かないっす。デマルガーⅢは結構しぶとい。反撃にあって、こっちも痛手を相当負ったっす」


 リンドウの言葉だった。ケンゾウが進み出た。


「俺に代わってくれ。いや、俺にここは任せてくれないか?リンドウ」

「あ・・おう」


 何時もなら完全に拒否するだろうリンドウが、ケンゾウの並々ならぬ眼光に少し圧倒されて、この場は譲り、自分は後退をした。その時点で、アカネ、スマ、ララ連合軍は既に200体のデマルガーⅢを滅却させていた。

 既に50体になったデマルガーⅢに、ケンゾウが対する事になった。尤も、50体はリンドウが反撃も負いながら、滅却させてはいたのだ。残ったデマルガーは学習していた。つまり、攻撃だけでは無く、引くと言う手段もあると言う事だ。彼らの知能は確かに高い。己が最強であるとのまだ自覚は無かったようである。敵わぬ敵には引くと言うのも戦略なのだから。


「おっと、その尻尾は飾りなのかあっつ!デマルガーよ!」

 

 ケンゾウが大声で怒鳴った。デマルガーはSKI軍で一番膂力も強く、組み合っても互角のこの男を知っている。これだけSKI軍には強い個体が居る事の認識は、実際闘ってから学習するものだ。そして、新たな攻撃である、火器を使用すると言う武具をも駆使し始めたSKI軍は、とても手強い相手だと認識し始めたのである。これは、シンゾウの目論見が一応成果を示した事にある。

 一方同時期に、今度はシンタ軍がデマルガーⅡタイプと戦っていた。シンタの跳躍力は飛び抜けていて、そのサーベルは幾体ものデマルガーを倒していた。そして、再生出来ないようなある弱点を発見していたのである。デマルガーはシンタを警戒し、恐れたのだ。これこそ、デマルガー出現以来、初めての事である。


「デマルガーⅡ生体は、数が少なく36頭です」


 報告が来ていた。シンタは、その内5体を滅していたのである。驚異的な身体能力とシンタもその内部にある、特殊能力を開花させようとしていた。デマルガーは全速で逃げて行く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ