とんでもなく進化した世界では・・
「今の所、あたいの方が優勢見たいだな。けど、デマルガー、お前には幾つもの形態変化個体がある。幸いにもお前は、その形態変化にはついていけないようだけどね。終わりだ。お前の種は、ここで滅する」
アカネが唯一初めてデマルガーを滅した瞬間であった。それを見ていた優が小躍りをした。
「おおっ!アカネ軍団長の高熱波攻撃は、デマルガータイプⅢには有効であったんだね。良し、すぐにタイプⅢに攻撃を開始する」
デマルガーにもタイプⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳがある事を初めて披露した優だった。サネアツが、
「優、今の攻撃有効における熱量と、耐熱許容時間のデータは取った。すぐ攻撃しよう。もうこちらが素手と言う訳にはいかないよな?」
「ああ・・卑怯、手段を選ばないと言っても、相手はどんどん、戦う相手のスキルを吸収、進化する。俺達には無限と言う時間があったとしても、もはや、ようやくそこに4将軍が追い付いている程度なんだ。道具を使うのに躊躇したら、今度は俺達がやられる」
「その通りだ。地球上に生まれてはいけない種が誕生してしまった。俺達は、手段を持っているが、それも駆使しよう。排除するしか今の所方法は無いと思う」
「良し・・ここまでの研究者としての側面攻撃は、必ず生かせるように準備して来た。とにかくタイプⅢを滅却しよう。個体数は300だ」
もうここまで優達も分析・研究している事を伺わせる会話だった。
スマ、左馬の2軍が出発した、デマルガーは一枚岩では無かった。それぞれのタイプ毎に集団を形成しているのである。そして、同士撃ちの状況も常に起こっている。否・・同士などでは本来無いのだ。最後に残ったタイプがこの地球に君臨すると言う事だ。とてもシンプルなものであろう。
幾ら思考があり、知能が高くても、やはりSKI5種とは本質を異にすると言う事だ。そして、その思考をこちらと同調する事も無さそうだ。
ただ、強い・・SI軍とはまた違う戦略を必要とするのである。




