表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
者々共出会え!  作者: 白木克之
510/640

勝利か?否・・予想もしなかった敵が・・

 内部から?そして、既にそれは閉ざされた数本のエリアを貫通するように、エフゾーンの上部から2本の井戸のような直通穴が抜かれていた。これが、雄太の言う作戦の一つであった。無音であり、振動もしない。まして、そこには電波による信号も無かった。SIが全く感知する所では無かったものである。例の生物を覚えているだろうか・・それが感車と繋がるとんでもない大発見であり、そしてこの透明遺伝子生体=霊体にも通じる、この世紀において再発見されたものであったのだ。その感車的機能を要する透明ドリルが、分厚い氷の壁を貫いていたのだ。何時の間にかである・・。

 SK軍は、それをSI軍戦車が戦地から戻って来た事を情報伝達していた。そして、不自然さはなく、これまでもあった事であるので、残りの一門を開けよと指示したのだった。

 SKはこう告げている。


「野に放置していれば、この鉄甲車を食う怪物も居る。我々は戦争を望まぬが、SI軍が攻めてくれば当然防御もするし、反撃も行う。だが、兵士の命は尊いと我々は教えて貰っている。ここは一端捉えた兵士は戻そうと思う」


 SIは反論もしなかった。受け入れをする事は、兵力を再編成する上で重要であるし、装甲車を鉄甲車と言うSKの言葉にも、やはりその鋼鉄を食う怪物が居る以上、彼らがそれを奪取してもにわかに使える筈も無いだろうと思っていた。SK軍には確かに重戦車は無いのだ。それに左馬が先に失った戦車を奪取したものの、一度も戦場に姿が見えない。そして、自分達には使えないと言う情報も入っているからだった。

 また、しきりにSKは人命の尊さをSK兵団に問うている所からも、その辺の違和感が無かったのだろう。

 一門は氷上にいきなり開かれた。こう言う門がやはり複数あった事がこの時知れる。そして、装甲車20台はその門中に・・しかし、そこで、内部にまた反乱があったのだ。300名ほどの人員が中でその兵士達を引きずり下ろし、装甲車に乗り込むと、逆走し始めたのである。


「何!何をするっ!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ