表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
者々共出会え!  作者: 白木克之
507/640

転換の時を迎える

 SKは沈痛な面持ちで語った。SIには、SK軍が壊滅的な被害に遭ったと言う情報がまことしやかに伝わっている。これぞ、攪乱戦術なのであるが、圧倒的兵数と武器に勝るSI軍は、戦術では確かに負けたかも知れないが、戦闘力と言う点では幾ら分散してSK軍が兵数を分けていようとも、全てのレーザー銃、レーザー砲を避ける事は無理である。光速で飛んで来る武具に勝ち目等は無い。こちらもその武器で応戦はして、倒した兵士の数では圧倒的勝利を収めていても、SKにとっては勝利とは言えないのである。

 その間もSI基地内には内乱が続いていて、同志撃ちさえも始まっていた。何故か?味方が味方を攻撃しているのだ。


「止めろ!何をやっているんだああっつ!」


 右馬を失い、幹部将軍は左馬だけになった。続く将軍は居るものの、どうもここへ来て基地内のあちこちで、ある筈のない事態が起きていて、そちらの対処にあたっている上に、SIが今見えているものは、沈静化するであろう見込み出会った雪山がどんどんと雪崩を起こし、もう塔は完全に水没している状況になっている事だ。つまり、彼らはもう陸上へ出る事が敵わないのである。海中もそうだ。潜水艦等の出航出口には夥しい数の『深海鮫バルー』がたもろしているのだ。出航した途端にほぼ潜水艦と同程度の個体も居る。体当たりされれば、潜水艦等脆いものである。途端に制御不能となるだろう。そこへ、今度はSK軍の『潜水艦大和』が水中ミサイルを撃って来ているのだ。これはリアルにSIに伝わっている。そして、この水門が開かない限り、SI軍から同ミサイルは発射出来ないのである。

 どかーーーーーーん!どどん、どどどど、どん、どん、バリバリ・・・

 もう水門すら破壊され、またそこから海水がせり上がってくる。勿論防御壁は幾重にも張られているものの、これは完全に潜水艦の機能を失ったのである。その今度はレーザー銃、レーザー砲が基地内で乱射の如く味方のへ兵同士がまるで狂ったように同士討ちをしているのだ。数名の将軍もそこで命を失った。SIは、急遽大号令をかけた。


「静ずまれっつ!」


 ここで基地全体に、白い煙幕がしゅうしゅうと音を立てて、覆ったのである。これは・・SKが分析をしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ