逆説の論理
「いやいや・・それは違う。指令に背いて自己判断したんじゃなくて、ララはそう言う提案をしているだけだ。むしろ、考えとして提案しているだけだから、それはそれで良い」
そこでスマが言う。
「あのさ、もう正規侵攻とか、そう言う事じゃなくSI軍を攪乱するのに主力を置いている訳だから、その策が最善であると考えている訳でしょ?ならさ、あたい達は、もう不老不死と言う圧倒的不利な状況でも、そこは有利になっている部分において、今言ったこちらが攻めて行っても、相当SI軍は驚くと思うんだ。つまり、あたい達の軍団の実質トップであった、ひいひいじいちゃんを『シン祖』って今は言えと言われているけど、守勢の戦いをずっとやって来た訳じゃん、ならさ、もうこちらも大胆な戦術を駆使しても良いと思うんだ。この話だって、SKが聞いている訳だし、内緒の会議でもないんだし」
「スマ・・お前の戦闘力は非常に高い。だが、それを言う限りは、どうやるのか具体的にその戦術を言って見ろ」
ケンゾウが言うと、リンドウも頷いた。やはりこれまでずっと守勢に回っていた戦闘は、相当なストレスであるのだ。戦闘力として彼らは一騎当千の強者なんだから・・。
「もう十分にメバチックのアミー軍団は、特級ランクの怪物にも高等戦術を駆使し、与えられた領地を守っている。戦闘力も非常に高いので、一つの兵団として機能出来ると思う」
「つまり、人型では無い兵団を駆使すると言うのか?コモリゴンもそうだが、カインも俺の側面軍隊と言えるレベルになっている。スマ、お前は奴らをどう使う?」
「アミー軍団にマグナム銃を渡しているし、メバチックもそれを使える」
「そんな旧式の武器で、相手は俺達よりも近代的な武器なんだぞ?対抗できるのか?」
「地雷が数千個ある。マミー軍団の領地の周囲には、それを埋めている。アミー軍団が今暮らしていけるのは、この効果が大きい。しかし、地雷とは踏めば爆発するものだけど、あちこちに柱に括り付けた地雷をも用意している。そして、その柱は移動可能なんだよね」




