第1章2節 自分達と同族か?
何にしても、祖父シン達が持てる力量、能力をフルパワーで駆使し生きた時代とは全くここは違った異世界だと言う事だ。その中で、稀有の偶然によってリンドウと言う仲間と出会った。これは、共に戦えと言うもし神と言う存在があるのならば、その思し召しなのだろうが・・そんな神なる存在はとっくの昔、人間の心の弱さが生み出した太古の空想の存在であり、祖父シンの時代に消滅しているのだ・・。
ただ、その神なる存在に価するものなのか、悪魔なのかは分からないが、こんなとんでも無い世界を構築したワクイと言う者には、シンタ達も底知れぬものも感じるのであった。これも彼らの感覚である。
起きた3人は、やはり自分が格段とこれまでよりレベルアップしているような気がした。あんな『ガラーク』なんて怪物は、今まで闘うなんて事等恐らく論外だっただろう。3人がかりでやっと仕留めた事を思えば、確かにそうだと感じる。
そこで、こんな声が突如聞こえた。シンタ達と違う空間に居るような感じだが、ようやくその存在がここへ来て登場したのである。
「ほう・・子供達がかなりの相手であるガラークを倒したよ、ワカナ」
「貴方を父と呼べと言う・・でも、何故こんな試練を子供達に?シンゾウを貴方が嫌っているのは知っているけど、私の子供なのよ?」
「ふふ・・それが問題なのだよ。君は、人類のDNAを持ってはいるものの、私のまぎれも無く肉親なのだ。しかし、シンゾウ君は、地球再滅亡後も、シン君とアマン女史によって生まれた突発性細胞を持つ、言わば新人類・いや、人造人間なのだ。今この地球は急速に再生すべき運命を担っている。つまり・・」
「邪魔だと言うのね?シンゾウや、子供達が」
ワカナは強い眼光を父というべき、ワクイに向けていた。しかし、そこにワクイが姿を見せている訳では無い。声だけなのだった。




