これって・・どう言う展開なの?
「ああ、はっきり言えば・・まさしくそれだ。つまりさ、先の話の延長で言うと、大いなる地球の意志が新たな生命体を発生させているように思うんだ。もっと話を広げる。新々デマルゴンもその一例に上げようか」
「な!だって、デマルクはワクイが創出したのでは?」
しかし、サネアツは首を振る。
「いや、そうとも言い切れないものが多すぎる。ワクイがデマルクを創生した根拠があるのか?だって、俺にはワクイ脳も関連しているんだよ?その情報はSKにも勿論あるんだからな」
「ここになって、そんな事になってんの?」
そこへSKと美恵子がやって来た。幹部会議に早変わり。もう主題は決まっているようだ。
「もう、殆ど話も多方面からの情報と、今サネアツ君が語っていたような点を整理しよう。何故感車が我々以外の者には見えなかったか。リンドウ君、ケンゾウ君には最初から見えていたし、シンタ君、アカネ君も難なく乗りこなせた筈だ。だが、ワクイにもその軍団には見えなかったんだ」
「それを、煎じ詰めて調べると言う余裕は無かったです」
「ふふ、そうだね。君達はその時、その瞬間を過ごしていたし、現視界にあるものを全て受容せざるを得なかった。それは今現在においてもそうなのだが、話を戻そう。つまり、もう殆ど結論らしきものは出ているよね、鉱物組成の君達は体になっているからだし、リンドウ君、ケンゾウ君はその時シンタ君、アカネ君と過ごしているし、ミミッチを食べたんだよね」
「ええ・・後から、栄養源にも乏しいので、そのミミッチを食べる事は止めさせておりますが」
「ところが・・だ。そのミミッチには、凝縮されたその成分があった訳だよ。それが、リンドウ君、ケンゾウ君の遺伝子と共鳴をした。その時点で、既に鉱物組成の体になっているし、感車も光速では飛んでいなかった」
「そうですね・・検証していくとその通りです」
優達は頷くのだった。




