こうして、時は過去に繋がる
「俺達に聞かせるように、二人はまるで同時漫談のようだね。一心同体・・つまり、我々は5名同時にこの情報を共有している訳だ」
どうやら、SIの戦車隊のトップは、右馬司令官と言うようだ。そこで、戦車隊を停止せざるを得なくなった。ただ、四方八方に向かい、怪物達にも近づくなと威嚇の射撃を行っている。だが、全ての怪物が警戒をして近づかなかった訳では無い。そこは、優達が誘導していたある怪物達の巣窟なのであった。
ガタン・・一台の戦車が傾いた。キャタピラー型では無い、高速移動が可能なタイヤ式の陸上高速戦車であった。勿論、キャタピラー式の戦車もあるようだが、初期型1期生体であるデマルク→2期デマルゴン→3期デマルガーが、殆どの大地を平原に変えている事によって、この高速戦車を今回採用してSI軍は進行して来たのだ。敵も当然、SK軍団の居場所を想定しているが、こちらも当然レーダーが稼働している限りにおいて、敵の動向は当然把握しているのである。
だが、やはりそう簡単に撃破出来るものでは無かった。数発のミサイルが岩山に向かって飛来していた。当然こちらも迎撃の体制を・・ラン=雄太の指導で、めきめきと頭角を現した2名が居た。ギリスと、マルカと言う新猿人エム軍団の2人であった。
「来るぞ!出来るだけ射程距離ギリギリで押さえろ!だが、3発しか与えないからなっ!」」
「き・・厳しいなあ・・」
それでも2人は、飛来する3発のミサイルの先頭の一つを射程ギリギリの距離で一発破壊したのである。どかああーーん。周辺は激しい音が聞こえ、びりびりとした。2発目・
「ちっ!外れた!」
ギリスの声に、今度はマルカが、どかああーーーん。仕留めると、3発目は2人同時に撃った。
ど、どどん、どおおおおーーん。2人とも同時に命中し、仕留めた音であった。6発の迎撃用のものが、5発で足りたのである。




