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者々共出会え!  作者: 白木克之
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こうして、時は過去に繋がる

 この日はケンゾウがカインと言う犬軍団を率い、3000人の人型になった猿人兵士達に指揮していた。リンドウとケンゾウは、もう以前のシンと過ごした先時代の者では無いが、シン・アマン=三木 優・妻鳥麗華の子孫も含めて、もう旧人類では無いのだ。そして、SKI沢木 純が率いる新地球部隊と言う名に代わり、やはり精神的支柱として、こう指揮をしていた。


「慣れた名前の*元帥と呼ぶのも良し。総師と呼ぶのも自由だ。我らは、宣言する。この間も圧倒的火力で、武具で巡航ミサイルや、D5ミサイルも飛んで来ており、ゴビ砂漠下にあった、旧孔明脳の施設は破壊された。製造能力を多大に失ったものの、幸いにも『龍の巣』は無事だ。無傷では無いが、中国軍・・いや、これも我が分身のSKI端末が、戦う目的だけの為に開発したSIに特化された、無差別戦闘集団SI軍に向かう為には、あらゆる事をやって行かねばならない。怪物達もその破壊力に恐れ、SI軍の基地からは、殆ど撤退しているものの『潜水艦大和』を、もう一段改良する事によって、ソナーを強化している。今三木司令官が郷田副官と共に深海で待機しているが、敵は複数の潜水艦を保持している。残念ながら、科学力では到底敵わないのだ」


 確かにまともに戦っては、完全に敗北する敵戦力と装備だった。レーザー砲も銃もある。また、SKI時代に徹底的に日本の無線LANを研究し、独自の無線LANも持っているようだ。この微生物が発する微細な電波を遮るパルスを発しているようなのだ。

*やはり元帥の名前が一番しっくりきたようだ。全員が元帥と呼んでいる。

 ランこと、三木 優に並ぶ天才の今村軍師は、


「そのソナーですが、この微生物を開発した自分が、幾つかの阻害パルスのある事を把握しておりました。そこで、現地球上に覆う微生物と共に、もう一種の微生物を*麗華さんと開発中です」

*前世では今村と麗華は夫婦であった。現世では違う設定。

「ほう・・君達はその第一人者であった。今の設備で大丈夫なのかね?」

「元帥、貴方が保管されていた倉庫に、研究設備がありましたので」

「ふふ・・はっはっは。それは、私が*ケンシン時代=今はサネアツがその分身体に研究していた施設だが、奇跡的に残っていたね、確かに。しかし、この融合が無ければ到底その施設の行方の情報も出て来なかった。今も全ての過去情報を吸収中であるが、幾つかのワクイ脳に、あるヒントがあったのだが、どうかね?」

*現ケンシン復活体は、郷田である。ここは、別人格と考えて欲しい。全てを御しているのが、SKIなのだから、彼らもまた同体であるとも言い換えられる。その時代の役割を持って、既に端末の役目が変わっているのだ。


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