戦術を駆使する強敵
「良いんだ。そんな披露など今は必要が無い事だ。では、揃った所でいよいよ本題に入ろう。つまり、プロセスは省こうと思う。ここで分かった事の一つ。つまり、ケンシン君は独自で古文献を入手し、そこで感車の発想を思い立ったと言う事だ。いや、感車自体の開発は、今言った通りだ。複数部署で極秘に部分的に研究開発がされていた。その中で、何故感車が記憶媒体を持ち、空中浮遊する中でこれだけの速度で飛翔出来るのかの構造的部分なんだよ。アマン君、ワカナ君説明が出来るかね?」
「いいえ、今持って私には分かりません」「私もですわ」
「ふむ・・そこでだ。この文献が、ケンシン脳に深く影響を持っていると言う事なんだよ。誰が、遺した。日本の君達の時代より200年前に、この世界秩序が書き変わっている事が秘匿されていたんだ。勿論私等が後世の事を知る由も無い」
シンゾウがその言葉に、
「一体・・どんな?何者が?そして、ケンシンさんがどうやって入手した文章なのかもですね」
「そうだ。ここから重要部分に触れる前に、私が少しずつ検証しながら話をして行く事になるのだが・・。まあ、ミネラル水でも飲みながら聞けば良い。私も飲むから」
「は・・い」
まだ、元帥が何を語ろうとしているのか、全く分からないシン達だった。*しかし・・
*これが、ルポライターのSF編における「驚愕のプロジェクト」にリンクする事だった事を知るのである。この世界は、確かに輪廻転生で繋がっていると言うのか、不可思議領域の世界に突入して行く。




