表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
者々共出会え!  作者: 白木克之
41/640

第1章2節 自分達と同族か?

「ねえねえ、リンド。A地区を知らないのなら、行って見ると良いよ。経験値って大事だと、あたいもやっと分かって来た所なんだ。だって、もうリンドもコモリゴンを倒したんだから、A地区にも行ってきなよ」

「それは、そうした方が良いのかな・・でもさ、アカネっち、お前も経験値の事を言うのなら、俺と一緒にこのB地区の怪物達と一戦を交えとかなきゃ、どっちが先かなんて関係無い気もするんだがなあ・・それより何よりさあ、こうしてやっと話が出来る者に出会ったんだ。ここは一緒にこの地区の怪物と闘わないか?俺はまだ5戦しかやっていないし、5戦とも食われたんだよな」

「何!それ・・弱わっちいじゃん!きゃはは」


 アカネは笑うのだった。しかし、リンドウも食われて再生する所はどうやら同じらしいし、ワクイに復活させられたらしい残り二人にも出会えば、記憶も戻るかも知れないと言う事だし、もしその二人に出会って、シンタ達を敵と認識したら、無益な闘いなっちまうんじゃ無いかと言う。それは、確かだなと、シンタも頷くのであった。リンドウは頭が悪い奴じゃないと思った。食われた事にも戦略があったようだし、その怪物達の腹の中で、相手の弱点を見つけて破った事には同じ戦法を取ったようだ。一つだけ自分達と違うのは、痛いとか感じた事は全く無いようだ。つまり、こいつには痛感神経と言うものが無さそうなのだ。


「ふうん・・痛みを感じないのか・・便利と言えばそれはそうだよなあ」

「で?痛いってどんな感覚なんだ?」

「その痛みを感じないリンドウにどんな説明をしろと?そりゃあ、無理、無理」


 シンタは、苦笑いするしか無かった。アカネも、首を捻るしかない。


「それは、そうだよなあ・・」

「じゃあさ、リンド、あんたも息をしているじゃん」

「あ・・おう」


 アカネが思いついたように言い出した。面食らうリンドウだったが、


「その息をずっと止めていたら、あんただって、苦しいと思うじゃん?」

「え・・そんな事はやった事が無いけど、そうだな・・湖があってそこで潜っていたら、めちゃくちゃ牙だらけのいかつい怪獣?怪物が襲って来て、必死に逃げたんだ。水の中ではこの装具も使えないしさ。そしたら、息が出来なくなって、その時がしんどかったのを思い出したよ。じゃあ・・そんな感覚か?」

「うん!きっとそれに近い感覚なんだよ。でもさ、どうやって逃げ切ったの?」

「ああ・・だから食われたんだよな、あはは」

「きゃはは!でもさ、お兄い、今新たな情報を聞いたね。湖ってどこにあんの?あたい達は結構穴の中で、水遊びをしていたから得意だよ、それは」

「じゃあ・・そこへ行くか?でもさ、少し休ませてくれよ、俺は眠たいからな」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ