第1章2節 自分達と同族か?
やはりこの『感車』とは、そう言う感情があるのだろうか、自分の娘を取り戻すと言う手段に出た位だし、その母ワカナにプレゼントした位なので、こう言う機能があると言うだけで、リンドウとは明らかに待遇も違うのだろうし、彼も実験台なのかも知れない。と・・なると、シンタとアカネはまた違う立場なのかも知れない。血筋と言うものでは繋がっているし、リンドウの言う再生体では無いからだ。でも、どこが違うのか?と聞かれたら、違いなど全く見出せない。
こうして、B地区にまだ潜む怪物をどうやらリンドウは避ける為に飛行をしていたようだ。そこで今まで何とか逃げ切っていたコモリゴンに出くわした。もはや逃げる事が出来そうに無かったので闘っていた・・と。
リンドウはこのB地区に気がついたら居たそうだが、闘いと言うのはアカネと同様に余り経験値が無いらしい。しかし、強敵コモリゴン6頭を相手にし、攻撃を躱し続けていた身体能力は半端じゃないようだし、その長刀も、ワクイからお前の旧仲間が作った武器だと渡されたと言う。そして、少し改良もしたよと言う。
「おい、ワクイってどんな顔をしているんだ?唯一、パパッチ、ママリン以外にその情報を持っているのは、お前しか居ないからよ」
「あ・それがな、俺の体に何が起きたのかを思い出す事は出来ねえんだけど、その記憶は、俺の前世?って言うのかな、それと一緒にクリアされたらしいんだ。そして、この長刀を貰った記憶があるのは、声だけだったんだ」
「そうかあ・・俺達のじじいらしいんだが、どこまでも悪党っぽいよなあ・・」
シンタは嘆息するのだった。大体この地球は何度も壊れたが、また舞い戻って、ここを勝手に仕切り、実験場だって?ふざけるなと言いたいのだ。このリンドウだって、今は自分達と変わらぬ年齢層に見えるものの、シンじいちゃんの時代に生きた者らしいじゃないか。数多くの怪物達を放し、そこでまた自分達と同種であるらしい人間を3人復活培養し、この実験場に同じように放しただと?怒りがこみあげるのだった。
しかし、アカネはそんな事より、兄以外の人型種に出会えた事で、色んな質問をぶつけていた。先に言ったように、彼等の年齢云々の話はひとまず置いておこう。何でも興味津々である年頃と言う設定になっているのだし、こうして何度も再生されるのなら、やはりその都度生まれ変わるのと同じ事だ。そのリンドウと方式は違えども、何が違うのかも分からないが・・同じ事なのでは無いかとシンタも思った。




