大転換への兆し
「そこはまず置いといて、それでも24世紀になると、科学的には相当発展しているのですが、人は性交して子を成す事が出来なくなりつつあったのです」
「子が出来ない?性交しない?」
「両方です。生殖機能・・特に男性機能が失われ、精子の数が減った為に、子が生まれなくなります。そこで、ここに居るアマンのような遺伝子工学が発展するようになります。つまり、人工繁殖する時代になるのです。それも後年に奇形や、弱い人類継承が成されないように、優秀な遺伝子を発見する研究がまず発展するようになります」
「むう・・」
ここからは、アマンが
「そして、約100種の優勢遺伝子が登録され、その中から5つの突発性遺伝子が発見されました。その遺伝子を持つのが、このシンであり、先ほど武具の事を聞いたラン、そして、リンドウ、ケンゾウ、もう一人ワカナと名乗っておりますが、シモンのその5名がここにおります」
「ほう・・君達は生まれ変わった?そして再生された?又不老不死と言うものも手に入れて」
「はい、その原理が我々も更に後年に発見して行く訳ですが、『命の水』『ミネラル水』『鉱物砂』『必須栄養素』がこの『龍の巣』にある事が、ようやく再生した現在に近い年代によって判明して来た訳です。地下湖には、その『命の水』の源泉があるようなのです」
元帥は頷いた。
「成程・・死んだ筈の私が、つまり再生されたと見るのが正しいのだな?」
「恐らくは・・ただし、我々が先代の科学力を知る訳ではありません。発見当時より活動出来る生命時間の中で、少しずつ実証を積み上げて来る途中で、第二、第三の地球大事変が起こり、そして殆どの人類は死滅したのです。しかし、この復活再生遺伝子の発見と共に、この『命の水』だけでは復活するには途方も無い時間を要します。元帥が1000年の時を要した事、そして脳が死なない為に特殊な容器に入れていたのが、今金色の衣装に身を包まれておりますが、その被膜状金属だったのだと、ようやくここになり、少しは分かって来た所です」




