大転換への兆し
そう言うと、シン達も全く知らなかった地底の岩盤が開いて行き、地底湖周辺を覆ったのだった。感車はシンタが移動させていた。誰に指令された訳では無い。現実的に、今一番感車と同調しているのがシンタのようだ。彼らの能力も飛躍的にここへ来てアップしているのだ。
「どかーーーん、ドカン・・ドドドドン・・」
凄い音が聞こえて、ぐらぐらぐらと地底湖が揺れて行く。
「ワクイか?或いは新デマルクか?こうも早くここへ到達したのか?」
全ては疑問符だった。ここに来て、シン達には打つ術が無かったのである。
ワカナが鮮明な画像をそれぞれ脳内に伝達した。同時に金属球体にもである。その反応があった。
「これは・・確認した事も無い魚類だ。ワニのような硬質の甲羅を持ち、とても力強い。画像を送って来たのは君らか?」
「そうだ。俺達にはそう言う自己能力もある」
シンが答えると、
「対処して見よう」
そう言うと、岩盤から機関砲のようなものが出て来た。水中で打つので、魚雷的なものとも言えるだろう
「うお・・完全に水中用のミサイル型機関砲だよ、あれは」
武器マニアであるランが驚いた。彼らの眼前にはワカナがまるでスクリーンで見るように鮮明な画像が投影されているからだ。彼女の能力もやはり飛躍的に上がっている。
「どどどん、どん、どん」
水中機関砲は続けざまにその海獣に向かって撃たれた。だが、その硬い表皮は貫く事が出来なかった。




