第1章2節 自分達と同族か?
「おいっ!長刀を持っているお前、俺の言葉が通じるかっ!」
「ええっ!お・・お前は、何者なんだあっ!俺と同じ種なのか?」
「・・と言う事は、お前も人種って奴か・・俺はシンタ!お前の名はっ!」
その時、この男に一頭のコモリゴンが攻撃を仕掛けて来た。かろうじて避けたこの男はシンタに向き、
「おっと・・いきなり声をかけてくるから、もうちょっとで嘴にやられそうだったぜ。俺はリンドウだっ!」
「そうか・・やっぱり、お前も同じ人種・・そうなのかあ、じゃあ、俺も一緒にこのコモリゴンを倒すぞっ!こいちはB級上位の怪物のようだしなっ」
「ええっつ!こいつ、コモリゴンって言うのか、こいつはB級上位の怪物だってえ!・・ん?何それ・・」
このリンドウの言葉にもびっくりするが、アカネの方がもっとその情報には驚いていたのだ。確かに『感車』はB級上位と示していたからだ。アカネもそこで覚悟を決めた。逃げてばかりではどうしようも無いし、相手は6頭も居るのだ。これは嘗て無い強敵だと思うし、これをクリアしなきゃ、B地区は先に進めないと思ったのだ。そしてアカネは良く観察していた。どうすれば、この羽のような装具を有効に使えるかを・・
「お兄い、あたいも行くっ!」
「あっ!」
シンタは、出来ればこの強敵のコモリゴンとの対戦に、アカネを巻き込みたくないと思っていたのだが・・もうアカネは自分より、いきなり使用したのにも関わらず、見事にその羽を駆使していて、サーベルの火をコモリゴンに吹いたのだった。
ごおおおおっ!これはアカネが発した最大の炎だった。
ぐぎゃああああっつ!コモリゴンは真っ赤の炎に包まれ、まるで焼き鳥?
「うおおお・・すげえ・・あんな炎の技があるのかよ」
リンドウの眼が点になった。




